地域に居を構え、そこで地元の名物を探し出し、それを賞味することが、何よりも私の楽しみになっています。

 その一つが「ベタ」です。

 これは、舌平目の稚魚を一夜干しにしたもので、地元では「ベタ」と呼ばれています。

 以前に、豊後高田市の昭和の街に立ち寄ったときに、その通りのはずれに魚屋さんがありました。

 ここに、その「ベタ」が売られていました。

 とても珍しいものでしたので、早速購入し、みごとにおいしい味と香りを堪能したことがありました。

 これをインターネット上で安く買えないかと思って探してみたところ、「宇佐のチカラ」上で販売されていることが判明しました。

 これは、宇佐の長洲地区の主婦のみなさんが開発されたようで、超人気の商品となっていました。

 「なるほど、そうか。残念ながら、販売終了になるほどの人気なのだ」

 こうなると、ますます手に入れて食べたくなります。

 そのベタの写真を示しておきましょう。 
 
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                         ベタの一夜干し

 丁寧にも、頭の部分は取り除かれています。

 このベタをいろいろと探してみましたが、なかなか見つかりませんでした。

 最後に、院内の道の駅にいってみようと思い、その店で探してみると、冷蔵庫の中に目当てのものが確かにありました。

 ベタの大が5枚入りで700円、値段も格安でしたので思い切って3袋買いました。

 これを焼いてご飯と一緒に食べると最高です。

 芳しい香りとわずかな塩味が加わり、意外とやわらかい身も格別においしく、豪華な朝ごはんになること請け合いです。

 おそらく、まだ、売れ残っているでしょうから、今度この道の駅に行ったときに、また、買うことにしましょう。

 まことに、みごとな故郷の海の幸といえますね
(つづく)。