先日、本ブログの愛読者から、下記の「市田柿」が送られてきました。

 日本の中部地方においては、この種の「干し柿」の名産が多いことは知っていましたが、この長野県産の「市田柿」は初物でした。

 説明書を見ると、この名前の由来は、下伊那郡市田村(現在の高森町市田)で育てられたことにあるそうで、下伊那郡といえば信州の南、すなわち「南信」と呼ばれる地方のことです。

 この地域は、秋になって冷えた朝に、天竜川から発生した霧に覆われるそうです。

 この朝霧が、皮が向かれた渋柿をゆっくり熟成させ、ほってりとした品質のよい干し柿を作らせるのだそうです。

 まずは、その「市田柿」のパッケージを示しましょう。

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市田柿

 この干し柿の表面は、白い粉をまぶしたような色をしています。

 これは果糖(ブドウ糖)が固まってできたそうで、すばらしい外見を呈しています。

 まるで雪を被ったかのようで、これも朝霧がそうさせたのでしょうか、美しい姿で仕上がっています。

 
それでは、柿の中はどうなっているのでしょうか。

 今度は、それを切ってみました。
 
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市田柿の断面

 なんときれいなことか。

  「こんなに中身がきれいな柿は初めてだ!」

 この柿を千切って食べるたびに、この断面を眺めては、その美しさに感嘆していました。

 これに、糖度の高い甘さが加わり、「干し柿とは、こんなにおいしかったのか」と驚き、私の「干し柿観」は大きく変わってしまいました。

 「おいしい、一つ食べると、もう一つ食べたくなる、こんな干し柿は初めてのことです」

とお礼をいうと、その送り主は、「これは長野県で唯一胸を張って送ることができるものです」という意味のことを仰られていました。

 時々、本ブログの内容を気に入ったときには、電話をくださるようになり、その度により親交が深まっています。

 こんなことが時々起こりますので、その度に、頑張って記事を書いてきてよかったと思っています。

 長野県のKさん、どうもありがとうございました(つづく)。