年明け早々の先日、闘病中の友人から丁寧なメイルをいただきました。

 これを三度、四度と読み返し、その意味を考えてみました。

 かれも、かなり長い病気生活ですので、その事情に触れるたびに、私も長い入院生活を行ったことを思い出してしまいました。

 こう長くなると、その病気を受け入れ、そして、それと本格的に闘う立場に踏み込んでいくことになります。

 そのかれは、この年末年始において、その病気についていろいろと勉強をなさったそうです。

 その結果、次の3つが、その病気(の予防)に大切であるという理解をなされたようでした。

 ①体温を上げる。

 ②高血糖を下げる。

 ③酸素吸入を効率よく行う。

 いずれも、もっともなことであり、その大切さをすぐに理解できますが、問題は、それを「どう、確実に実現するか」にありました。

 まず、①について、かれは、いろいろな方法を試されたそうです。

 最初は、布団を重ねて寝る方法でしたが、これが役に立たないことは直ぐに解りました。

 身体の周りを温めても、肝心の身体の中が冷えているのですから、その改善には至りませんでした。

 布団の場合、そこには熱源はありませんので、身体から熱を発しない限り、布団の中が温かくなることはありません。

 かれが読んだ記事のなかに、「低体温になって、布団に入ってもブルブル震えていた」という報告があったそうですが、これはよく見かける光景です。

 布団では、かれの低体温の症状は解決しなかったので、今度は、ストーブの前で身体を温めようとしました。

 そしたら、どうなったでしょうか。

 いくら、ストーブに近づいても、温かさを感じなかったのだそうでした。

 これについては思い当たる実験を行ったことがありました。

 それは、温熱ヒーターを用いて、その熱で、皮膚の血流が、どの程度促進されるかを調べる実験でした。

 もちろん、この結果とマイクロバブルによる血流促進の結果を比較検討するためのものでした。

 この温熱ヒーターを用いて、皮膚を温め、その加熱による末梢血管の血流促進量を調べましたが、それはさほど増えず、たしか、1.5倍から2倍程度の促進量でした。

 これに対し、マイクロバブルによる血流促進は、水温33℃程度でも、その促進量は3~5倍にもなり、この比較から、温熱暖房によって大幅な血行促進は起こらないことが明らかになりました。

 ですから、ヒーターの前に行っても、温かさを感じなかったということも頷けることでした。

 加えて、皮膚細胞が衰え、その熱を感じにくくなったこともあったのでしょう。

 布団もヒーターも、身体の中から温めるということができなかったのだと思います。

 そこで、どうしたらよいかを思案し、低体温の症状が出た時には、すぐにマイクロバブル入浴を行うことにしたそうです。

 幸いなことに、かれの家には、マイクロバブル入浴装置があったので、これでみごとに改善ができたそうです。

 この結果から、健康な時には、あまり特別に感じていなかったお風呂が、いざ低体温になってみると、「命のお風呂」に変わってしまったといい始めたのです。

 自力では体温を上げることができなかったのに、マイクロバブルのお風呂に入ると、体温が上がり、寒気が治まったというのですから、かれにとって、マイクロバブル風呂があることは、以前とまったく違う意味を持つようになったとのことでした。

 今やマイクロバブル風呂は、「本当に必要になった」そうで、どうやら、ここには小さくない意味が存在しているように思われます。

 次回は、上記の②についてやや詳しく分け入ることにしましょう(つづく)。

 

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                              サヤエンドウの葉