これまで述べてきたように、3度にわたる規模を変えての予備実験の成果を生かして、具体的な装置の設計を行うことができました。

 このようなことは、これまでにも何度か経験してきたことですが、重要なことは、その都度、おかれた条件に則してマイクロバブル装置とそのシステムの改良を重ねてきたことにあります。

 これはなかなか大変なことですが、不断に装置の改良を続けていることが、それを可能にしていることが重要な特徴となっています。

 今後は、これを生かした実用試験の発展が遂げられ、地域や日本、そして世界へと普及していくことが期待されます。

 さて、2017年の正月は、山梨から孫たち3人がやってきて、にぎやかな日々を過ごすことができました。

 年末にやや体調を崩しかけたのですが、それも、この孫たちとマイクロバブル入浴のおかげで持ち直すことができました。

 読者のみなさまにおかれましては、本年も、どうかご愛読をよろしくお願いいたします。

 また、みなさまのご多幸とご健勝を心から祈念いたします。

 そこで、やや遅れてですが、新たな年を迎えるにあたっての抱負を述べておきましょう。

 その第1は、マイクロ・ナノバブルに関する総合的な研究をより確実に発展させることです。具体的には、当面する次の課題の究明が重要です。

 ①マイクロバブルの収縮運動に伴う、高温高圧化のメカニズムをより一層明らかにし、その物理化学的反応特性を究明する。

 ②マイクロバブルの高温高圧化によってナノバブルが形成されるメカニズムを明らかにする。同時に、その過程における化学反応特性とナノバブルの相互関係を追究する。これらを踏まえて、マイクロバブルとナノバブルの相互関係を物理化学的に究明する。

 第2は、上記の①、②に裏打ちされたマイクロバブル技術を基礎にして、国民生活と産業において、あたかも乾いた砂に水がしみ込むような素敵な商品開発を行うことです。

 幸いにも、この2、3年において、この商品開発にコツコツと取り組んできましたので、今年は、それらの成果を踏まえて、その花を開かせる時期ではないかと思っています。

 第3は、地域に根ざしたマイクロバブル技術の発展によって、地域をより豊かに、そしてゆかいに発展させることです。

 これには、地域に根ざすことが可能な最高度の技術づくりを行うこと、そして、それを担う人づくりを行うことが重要です。

 第4は、これらの活動の新たな拠点づくりを行うことです。

 昔から、新たな酒には新たな革袋が必要であるといわれてきました。

 山口県周南市から大分県国東に移り住んで、今年で5年を迎えることになります。

 この間、文字通りの「山あり、谷あり」でしたが、この5年を準備期間として、私としては真にささやかですが、その研究拠点を設けることにしました。

 この夏には、それを記念してのシンポジウムなど、各種のイベントの開催を計画する予定です。

 吉田松陰の愛弟子、高杉晋作の句を引用しますと、これから始まる2017年を

 「おもしろきことなき世の中を、マイクロバブルでおもしろく、そしてゆかいに」

することができれば幸いです(この稿おわり)
suisenn
水仙のつぼみ