昨日は、マイクロ・ナノバブル学会の第5回学術総会に参加しておりました。

 朝早く、宿泊先の甲府を出発しました。朝日が、甲府盆地の西側の山々を赤く染め、紅葉がさらに鮮やかに染まっていました。

 天気は晴れ、冬の澄み切った空気のなかで、列車は桃や葡萄の林の中を過ぎて行きました。

ーーー 昨日も、そうだったけど、おもしろい一日になりそうだ。

 学会というと、そこは新たな知的情報を披露しあい、そして討議し、評価するところですので、さらに長年経験を積み重ねたところですので、昔の杵柄というか、知的刺激をえることで高揚らしきものが身体から湧いてくるものがあるようです。

 特急「かいじ」は9時過ぎに新宿に到着、そのまま、お茶の水の明治大学の会場に向かいました。

 講演会は、運よく丁度開会あいさつが始まるところで、中央の前から2番目の席に座ることができました。

 今回は、午前中に4件の基調講演があり、昨年の2講演とはやや異なっていて、講演数が増えただけ、講演時間が短縮されていました。

 それらの講演内容は、ナノバブルの特徴に関するものが2件、商物栽培への応用が1件、土壌改良への応用が1件でした。

 午後からは、医学部会1、工学部会、医学部会2、農学部会というセッションに分かれて一般講演が行われました。

 私どもは、この医学部会2のセッションにおいて、中津市の介護老人保健施設「なのみ」のOさん、㈱ナノプラネット研究所のO氏、そして私が介護浴装置の開発とその試験に関する成果について講演発表を行いました。

 これらにつきましては、後ほど感想を述べる予定ですが、ここでは、せっかくの2年続けての学会講演会に参加したことで、最近のマイクロ・ナノバブルに関する研究動向や成果の全体像がある程度理解できたように思われます。

 そこで、これらの全体的俯瞰(ふかん)と、それらにおける問題点と課題を、本シリーズにおいて、やや深く考察してみようと思いました。

 これには、昨日の私の講演の対する質疑応答において、教え子のM君から質問がなされ、それに回答した後で、再度、その応答の分析を行うなかで、その考察の重要性を認識することができたからでした。

 このM君の質問についても、そのシリーズの中で紹介しますが、昨年に引き続いて、今年も本学会に参加され、堂々と質問をなされるまでになったM君ですから、この執念については、「ご立派」といいうことができます。

 さて、昨年と今年の学術総会に出席しての全体的な感想は、次の通りでした。

 「いくつかの新たな探究の試みや成果はあるものの、それらが、現在の科学界、技術界を突き崩すような動きにはなっていない。

 それは、なぜなのか?そのことをマイクロバブルとナノバブルの技術について、よく考えてみる必要がある。

 マイクロバブル技術については、用いた装置の特性をよく理解し、それを巧妙に利用した事例が少なく、その理解が不十分なために、その成果の評価が曖昧になり、きちんとできない事例が少なくなかった。

 その意味で、マイクロバブルの基本的性質と機能性をより深く、そして正しく理解されることにおいて、さらに検討がなされる余地がかなりあることが明らかになった。

 ナノバブルにおいては、その存在は各種の方法で確認されてきているものの、その機能性については、その検証方法が十分でないこともあり、ほとんど明らかになっていない。

 したがって、その検出手法やナノバブルのサイズや数、寿命などの特性を究明することに留まっていて、その技術的適用に必要な特徴の解明が十分になされていない」

 以上が、全体的な感想ですが、次回は、より具体的に分け入ることにしましょう。

 (つづく)。