「Q名誉教授は、定年退官後の落ち込みを乗り越えて、元気に活動されていましたね」

 「そうだね、元気な顔を見て一安心でした」

 「これから、一緒に何かできるとよいですね」

 「そう、重要な接点が見つかるとよいけど、今日の話で、何か共通点が見つかりそうだったね。ところで、あそこにあった透明なソーラーパネルはよかったね」

 「値段が高いといっていましたけど、あの実用化は面白いですね」

 「光を透過できるソーラーパネル、そういえば、そのパネルの下に、投下できないパネルも設置されていて、あれは面白いと思いました」

 「私も、そう思いました。そろそろ、昼飯の時間ですが、どうしますか?」

 「そうだね、このまま院内の道の駅まで行って何かをつまむか、それとも、うなぎにするか、どちらでしようか」

 ここで、しばらくどうするかのやり取りがありましたが、結局、2つの小さくない面談を済ませた後でしたので、ここはうなぎに傾いていました。

 すでに、宇佐名物、うなぎの「志おや」の前まで来ていましたので、そこに滑り込みました。

 私は、いつもの、特、松、竹、梅のメニューのうちの竹を、相棒は、いつもの特ではなく松を注文していました。

 ここの「うな重」は、独特のタレでやや焦げ目ができるほどにうなぎを焼き、鰻とご飯が別々に出てきます。

 また、吸い物にはうなぎの肝が必ず入っていて、このだし汁の味が抜群に洗練されています。

 まずは、この汁を一口飲んでから、焼かれたうなぎに、タレと山椒の粉をかけて、そのまま食べました。

 最初に、うなぎ自身の味を堪能し、それから、ご飯の上において、再びタレをかけて、ご飯と一緒に食べる、これが私流の食べ方です。

 また、このうな重の米が美味しく、うなぎの肉と汁、そしてコメがよく合って、この格別の美味しさを複合的に造り出していました。

 カウンターの隣では、相棒が、「おいしい」を連発しながら、うれしそうに、その「うな重」を堪能していました。

 2つの重要な懇談を終えた後でしたので、よく頑張っているから、「たまには、うなぎもよいでしょう」、こう思いながら、志おやを後にしました。

 「それでは、今日の最後は、道の駅『院内』ですね」

 「そうですね。宇佐の6次産業産品、宇佐ブランドをじっくり拝見しましょう」

 車は、四日市の西本願寺の大きな屋根を左手に見ながら、一路、院内に向かいました。

 院内は、宇佐平野から南西に向かって山のふもとにあり、典型的な農村地域です。

 この南には安心院があり、ここではスッポンやワイン造りが有名です。

 道の駅「院内」は、宇佐市四日市から車で20~30分のところにありました。

 金曜日の午後からだったせいでしょうか、いつもよりもお客さんが多く来ていて賑わっていました。

 入口に近づくと、大きなカボスと生シイタケの特売セールがなされていました。

 「これは立派なカボスだねー!、シイタケも肉厚ですばらしい」

 これなら、お客さんも来るはずだと思いながら、中に入ると、今度は大きな柚子と青胡椒が売られていました。

 これで手作りの柚子胡椒ができるのだそうで、一度挑戦してみたいと思っていました。

 結局、カボス、生シイタケ、柚子、青胡椒を、それぞれ二袋ずつ買っていました。

ーーー 今は、野菜などが高騰し、簡単に買って食べることができなくなっているが、ここは、その時流とは無縁だね。

 新鮮、採りたての野菜が一袋100円で売られていました。

 ここが地方の良いところ、「地産」のすばらしさだと思いました(つづく)。
kiiroihana
黄色い花が咲いていました