先日、お二人の訪問者がありました。

 お二人ともQ大学の学生さんということでしたので、ことさら歓迎の思いを募らせていました。

 この前の大学生は農学部水産学科を先行していましたが、今回は二人とも経済関係の学科に所属だそうで、その面会の申し込みの際には、食品関係のマイクロバブル技術の普及状況と今後の展開について質問したいとのことでした。

ーーー とうとう、文系の学生が、マイクロバブルの技術動向と市場性について研究する時代がやってきたのか!

 「時代は、ここまで進展してきたのか」という感慨を覚えるに至ったことに、マイクロバブルをめぐる時の流れを感じていました。

 そこで、その要望を踏まえて、事前にいくつかの事項において準備しておくことにしました。

ーーー 経済学的視点から、①マイクロバブル技術戦略に関する研究をしていただきたい、②実際の具体的事例研究を通じて、そこに発展の法則性を究明していただきたい、③その結果、マイクロバブル技術が、日本経済を牽引する新たな「エンジンになりうるか」を探究してほしい。

 このような思いを込めて、マイクロバブルの技術戦略について、私が、滔滔と話をし始めたので、かれらは、少々面食らってしまったようでした。

 しかし、この技術戦略に関する視点に関しては、かれらにとって、とても興味深いことでしたので、食い入るような眼つきをして耳を傾けられていました。

 この命題に関しては、2015年2月において明らかにしていましたので、以来1年半が経過し、そろそろ、その検証をすべき時期が来ているのかなと思っていました。

 簡単な挨拶を終えて、二人との面談は、まず、当方がマイクロバブルの技術戦略の内容を紹介することから始まりました。

 その参考資料「第4章マイクロバブル技術20年と今後の課題」(『マイクロバブル(ファインバブル)のメカニズム・特性制御と実際応用のポイント』(情報機構社)を見せながら、その内容に関するプレゼンテーションを行いました。

 本章の内容は、次の節によって構成されています。

 1. マイクロバブル技術の誕生とその発展

 2.  マイクロバブル技術の特徴

 3.  マイクロバブル技術の壁

 4. 「生成期後期」の課題


  1)マイクロバブル発生技術
  2)科学的課題
  3)技術的課題

 5. 次の「成長期」に備えて

 この第1節と第2節については、本来であれば、最初の章において述べることですが、本書においては、それに該当する章がなかったために、やむなく、この2つを加えることにしました。

 この第3節以降が、マイクロバブルの技術戦略に関する内容を有しており、マイクロバブル技術の壁を明らかにし、それをブレイクスルー(突破)するために直面している課題を提示し、その解決を図ることによって、次のマイクロバブル技術に関する「発展期」を迎える展望を提示しました。

 このように、少々視野を広めて個別技術を俯瞰することはなかなか容易なことではありませんが、これを明らかにする機会を得たことをチャンスと考え、それを論じることにしました。

 おそらく読者に置かれましては、ここの内容に関して意見の違いや批判はあろうかと思いますが、私にとってみれば、それを初めて提示できたことには小さくない意味がありますので、これを「たたき台」にして前に進んでみよう、そしてその前進ができたことがよかったのではないかと思います。

 それでは、このプレゼンに関するかれらの反応を踏まえながら、次回において、その技術戦略の内容に関して、より深く分け入ってみることにしましょう(つづく)。
aoyuzu
無農薬栽培の青ゆず(手前の白い傷は、ミツバチが受粉の際に付けたもの)