マイクロバブル温浴を中心にしたペロのリハビリの効果は、徐々に明らかになっていきました。

 まず、異常に大きく曲がったままの背骨が、元に戻りはじめ、平らになり始めました。

 同時に、後ろ足に筋肉が付きはじめ、その周囲の毛並みも生えて、あの貧弱な後ろ足ではなくなりました。 
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       背中が平らになってきたペロ、後ろ足にも前足のように筋肉が付いています。

 あの死に直面していた姿は、どこにもありません。

 マイクロバブル温浴、リハビリ歩行の訓練が、みごとに功を奏した結果といえるのではないでしょうか。

 表情も明るくなって、笑顔を振りまいていますね。

 さぞかし、散歩のここちよさを満喫しているのでしょう。

 ここ笑顔から、それを見ている飼い主のOさんの喜びの顔が浮かんできますね。

 この段階で、そのOさんが吃驚したことをもう一つ紹介しておきましょう。

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                       きれいになったペロの被毛
 
 その驚きの声を示しましょう。

 「ものすごく、きれいです。お湯に入れているのは発泡系入浴剤のみで、洗剤は一切使用していません。洗浄実験の経験から、ごく少量の入浴剤でも、皮膚に食い込んでいるような気がします。また、ノミ、ダニなどが湧きません。洗い流されるのでしょうか?」

 

 ここでは、次の3つの重要な証言がなされています。

 その第1は、少量の発泡系入浴剤のみを加えていることです。これは、おそらく、花王の「バブ」のようなものでしょう。

 このような入浴剤の添加の効果は、まず、マイクロバブルの発生量をかなり増やしますので、マイクロバブルによる生理活性や洗浄作用がより活発に起こることになります。

 第2は、「少量の入浴剤でも、皮膚に食い込む」という表現をなさっていることですが、その入浴剤とマイクロバブル水の両方が、より皮膚の細胞内に浸透しやすくなって、少量でも、十分な入浴成分の発揮が可能になったのではないかと思われることです。

 また、この入浴の場合は、マイクロバブルによる近接噴射が行われていますので、マイクロバブルが実際に皮膚内に食い込むような物理的作用を及ぼしている可能性もあるのではないでしょうか。

 マイクロバブルは収縮することによって、細胞よりもさらに小さくなっていきますので、それが細胞内に食い込んでいく(何らかの食い込む物理化学的作用や勾配を生起させて)ことはありうることではないかと思います。

 第3は、ノミ、ダニが湧かない、この指摘もおもしろいですね。ノミやダニの餌が綺麗に洗浄されることによって、しかもそれが毎日行われたのですから、その餌はほとんどない状態になっていたはずです。餌がないところでは、ノミ、ダニが湧かないはずで、その卵が当初あったとしても、それはマイクロバブルで洗い流されたのでしょうね。

 それに、あれほど多かった抜け毛がほとんどなくなり、毛並みもきれいになりました。

 よく観ると、それは、若いころの毛並みに戻っていたのでした
(つづく)