マイクロバブル温浴でたしかな手ごたえ感じたOさんの次の手は、歩行のためのリハビリ訓練でした。

 これは、ヒトにおいても同じことで、長い間、寝たきりになると歩くことさえできなくなります。

 マイクロバブル温浴を毎日繰り返しながら、自立歩行をめざして、神経や筋肉を改善するリハビリ運動を開始しました。

 写真は、その初期の頃の様子です。

 上から、後ろ足の部分を釣り上げていますが、その足が前に伸びたままで、その先端が前足のところまできていますので、これでは、まったく歩行に移ることができません。
 

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歩行訓練を開始した頃

 そこで、さらに後ろ足の部分を吊り上げ、後ろ足を床に付けて、四つん這いにしてやりました。

 しかし、その足の先が曲がらず、つま先が床に直角に当たった状態でしか、四つん這いができませんでした。

 それでも、ここまでできたのは大変なことでした。

 マイクロバブル温浴のおかげで、後ろ足の動きは、日に日に改善していましたので、この歩行のためのリハビリに確かな手ごたえを感じていました。

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             歩行リハビリ中、まだ足の先を曲げることができていない

 
この後ろ足を吊り上げたリハビリは、過度な荷重を後ろ足にかけずに、歩行のバランスを取り戻させるのに有効でした。

 次は、足の曲げはともかくとして、自分で四つん這いになって歩き始めるようになることが重要でした。

 そのためには、前足の筋肉を鍛える必要があり、この吊り上げリハビリは、前足の筋肉と神経、さらには、その刺激が伝わる脳の神経の改善にも役立つことになりました。

 何よりも重要なことは、ペロ自身が自分で歩こうという意思を働かせ、その指令を脳から、脊髄へ、そして後ろ足へと伝えて、そこを動かすまでのリハビリを成し遂げることでした。

 このように、リハビリができるようになりましたので、Oの期待はますます膨らんでいきました。

 毎日のマイクロバブル温浴とリハビリが日課になり、そして、とうとう、自分で歩こうと立ち上がることができるようになりました。

 そこには、明らかに、ペロの強い意志が現れていました。

 その時の写真を示しておきましょう。

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         一人で立ち上がったペロ、後ろ足は、いまだ、つま先立ちのままである

 「とうとう、ここまで来たか!」

 「ペロよ、よく頑張りましたね」
 
 このペロの姿を目の前にして、Oさんと家族のみなさんの目頭が熱くなっていました


 奇跡は、まだ続いていたのでした(つづく)