質問3:マイクロバブルは、なんのために作ったのですか?

 3つ目の質問に答えることを抜かしていましたので、本日は、これに回答することにしましょう。

 さいしょのきっかけは、じもとの会社を中心にした開発(かいはつ)の会議(かいぎ)にさそわれたことにありました。

 先日ものべたように、ここでまちがった開発がなされていましたので、それを指摘(してき)すると、これが正しかったので、今度は、わたしが、その装置(そうち)の開発を担当(たんとう)することになりました。

 この時点(じてん)では、「なんのために?」、と問われれば、その中小企業(ちゅうしょうきぎょう)のために、その開発に取り組んだことになります。

 ところが、この開発は簡単(かんたん)ではなく、日夜(にちや)の研究(けんきゅう)を行うことになってしまいました。

 このころになると、とにかく、「小さい気泡(きほう)を作りたい」、と一心(いっしん)に思うようになりました。

 しかし、これがむずかしく、気がついてみれば、足かけ15年の長きにわたる時間をつかってしまいました。

 小さい気泡をつくれば、そのなかの気体(きたい)がとけやすくなって、そこから、なにか「よいこと」がおこると思っていたのですが、それは、まことに甘い、いいかげんなことでした。

 まだ、そうとうに未熟(みじゅく)だったのでした。
 
 そのことが、いよいよ明らかになりはじめたころに、大きな転機(てんき)がやってきました。

 それは、広島のカキ養殖(ようしょく)改善(かいぜん)に取り組み、カキの死の防止(ぼうし)や成長(せいちょう)に、マイクロバブルが非常(ひじょう)に役立つことが明らかなったことでした。

 「マイクロバブルには、カキ(生物)を元気にし、成長させる力がある」、これを、夕やみせまるカキ筏(いかだ)の上で見つけたときには、ほんとうにうれしく、心のそこから喜びがわいてきました。

 この作用(さよう)を、「生物活性(せいぶつかっせい)」と呼(よ)ぶことにしました。

 その後は、さまざまな生物(せいぶつ)、ヒトをふくめた動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)に、さらには微生物(びせいぶつ)においても、その作用効果(さようこうか)を研究することになりました。

 この時点から、マイクロバブルは、すべての生物を元気にし、成長させるためにあると思うようになりました。

 これは、大変広くて大きな取り組みになりますので、今もなお、その研究活動(けんきゅうかつどう)をつづけています。

 N君が、先日、かりとったヘチマも、その研究テーマのひとつです。

 このように、マイクロバブルの技術(ぎじゅつ)は、人々の生活になかに深く入り込んで発展(はってん)するようになりましたので、これも、マイクロバブルが持っている、すぐれた力といえるでしょう。

 また、マイクロバブル技術は、多くの産業(さんぎょう)のなかでも使われています。ここでは。くわしいことはのべませんが、医療(いりょう)や食料(しょくりょう)、そして環境(かんきょう)の分野での活用(かつよう)が期待(きたい)されています。

 これから、きっと、マイクロバブルは、世界中において21世紀(せいき)を代表(だいひょう)する技術となっていくことでしょう。

 この技術が日本から生まれたことは、非常にすばらしいことだと思います。 

 以上を踏まえ、第5質問(しつもん)の回答(かいとう)を示します。 

 「さいしょは、中小企業(ちゅうしょうきぎょう)から開発を依頼(いらい)されましたので、かれらに、こたえることをめざしました。

 しかし、これが簡単(かんたん)ではなく、そのうち、小さい気泡を作ることが目的(もくてき)になる時期(じき)もありました。

 そして、広島のカキ養殖にマイクロバブルを使ったことが転機(てんき)となり、マイクロバブルの生理活性(せいりかっせい)作用(さよう)を見つけることができました。

 この結果を踏まえ、ホタテやアコヤガイ、そしてヒトや植物(しょくぶつ)、微生物(びせいぶつ)にもマイクロバブル技術を適用し、徐々にきちょうな成果が生まれるようになりました。

 ですから、今では、すべての生物を元気にし、成長させるために、マイクロバブルの可能性を確かめることをめざしています。

 マイクロバブルは、すべての生物のためにあるのではないかと思っています。
 

(つづく)。
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                      マイクロバブル技術の柱状図