ちびっ子たちの大活躍で、手作り宴の様子は急展開していきました。

 司会者は、しらたまちゃんのお父さんでしたので、その感激が熱のこもった司会ぶりに現れていました。

 その間にも、海老のチリソース煮、車海老の天ぷら、茶そばなど、熱々の料理が出されて、お腹いっぱいのはずですが、それでも食欲がそそられているようでした。

 さて、そのちびっ子たちの余韻がいまだ漂っているなかで、ソプラノ独唱がなされました。歌手は、主人公のY君のお母さん、ピアノ伴奏は、お姉さんのコンビでした。

 曲名は、次の2つでした。

 「You Raise Me Up」

 この曲は、打ちひしがれた心を励まし、勇気を与える曲であり、主人公二人の人生を励ます歌になりました。

 「I  Could Have Danced All Night」

 2番目の曲は、マイフェアレディーの中に出てくる歌で、主人公のMさんのおばあさんがリクエストしたものでした。

 みなさんは、声量ある透き通った歌に圧倒され、シーンとなり、静かに聞き入りました。

 また、2番目の曲においては、たまたま傍を通りかかった一番下の孫娘の「みお」を抱きかかえ、一緒に唄うことになりました。

 さぞかし、歌ったご本人にとっても、心に残るデユエットになったことでしょう。

 あまりにも、その歌いっぷりがよかったので、私も含めてみなさんは、「わずか2曲では少ない、もっと聞きたい」という顔をなされていました。

 司会者も、その表情を見て、次の紹介をなされました。

 「みなさん、これで終わりではありませんよ。これからが、本番です。もう一曲、みなさんが知っている曲を歌ってもらいましょう。その伴奏は、本日の主役の一人のMさんです」

 これをアナウンスされて、みなさんの目が一層輝きました。

 「歌う曲は、みなさんご存知の復興支援ソングの『花は咲く』です」

 会場は、ふたたび静まり返り、みなさんは、じっくりと聴き入っていました。

 ーーー これこそ、心に染み入る歌と伴奏だ、すばらしい手作りパーティーだ!

 みなさんも、きっと同じような思いに浸ったことでしょう
(つづく)。

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                  紫陽花(2016年5月31年、筆者撮影)