Oさん宅のペロの記事を書いている最中に、同じようなことが私の目の前で起こりました。

 時は4月の23日、第10回マイクロバブル技術国東セミナーが終わった直後のことでした。

 じつは、このなかに、販売業としてはプロの方がおられました。

 長い間、福岡県でもトップのデパートの販売に関する部長さんを長く勤められていたそうでした。

 じっくりと私どもの講演を聞かれていましたが、この方の本領が発揮されたのが、懇親会の席でした。

 無類の酒好きだったようで、沖縄の泡盛の古酒「金龍」を出したところ、とても喜ばれ、あれよあれよいうまに、それが無くなってしまいました。

 飲むほどに語らい、語らうほどに飲むという具合に、とても豪快な方で、これも長年鍛えたことがよく窺えました。

 そのセミナーの2日目に、私が、マイクロバブルのヒト生理活性に関する話をした時に、じつは、この方には思い当たる節があったようでした。

 その講演が終わった直後に、その彼から、たっての申し出がありました。

 「じつは、私にマイクロバブルの実験をさせていただけませんか?」

 「それは、かまいませんよ。いったいどうしたのですか?」

 「私の指を見てください。このように、指を曲げることができません。先日、手術を行ったところ、このように指が曲がらなくなりました」

 いろいろと事情を聞いてみると、血糖値が高くなって、目や指に障害が出てきたようでした。

 「それは大変でしたね。ここにある装置で、その指の実験をしてみましょう!」

 こういいながら、その実験の準備を始めました。

 「過去にも、この装置を用いて実験をしたことがあります。被験者は、あなたよりも若く、たしか50歳代だったと思います。同じように、指が曲がったままで、長い間伸びない状況が続いていました」

 症状としては「バネ指」といわれているものでした。

 「あなたの場合は、『バネ指』ではありませんが、手術後に指が伸びなくなった、すなわち、指がよく動かないということになんしては類似点がありますね。その指がどうなるか、実験をしてみればわかりますので、とにかく、実際にやってみましょう!」

 こういうと、かれはとても喜ばれていました。

 その実験を前にして、次のように説明をしておきました。

 「実験は、前回のことを踏まえますと30分から50分ぐらいかかります。まずは、30分経過した時点で様子を聞きますので、よろしくお願いいたします」

 「わかりました」

 「その間、とても『気持ちがよい』と感じ始めたら、それは効いている反応ですので、そのことを知らせてください。後は、指を動かすことができるようでしたら、その都度動くかどうか確かめてください」

 こうして実験が始まりました。

 「どうですか?気持ちがよくなりましたか?」

 「はい、気持ちいです!」 

 すぐに、このような返事がありました。

 これは、マイクロバブルの刺激が指や掌になされ、それが脳に伝達され続けて、その脳が「気持ちよい」と感じている現象でした。

 その様子を写真に撮りましたので、まず、それを紹介しておくことにしましょう(つづく)。

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               指実験の様子(2016年4月23日、筆者撮影)