昨日は、寝不足だったのでしょうか、夕方から仮眠をするつもりが、結局、朝まで寝てしまったようで、おかげで頭がすっきりしています。

 前回は、アブラムシとの闘いに関する奮闘を紹介させていただきましたが、その後、アブラムシが大量に出現していた野菜をすべて収穫してしまいましたので、当然のことですが、きれいさっぱりといなくなってしまいました。

 あの闘いがなくなったと思うと気分爽快です。

 無農薬の水耕栽培ですから、虫たちとの闘いを避けて通ることはできません。それと、どう立ち向かい、凌いでいくのか、これからも重要な課題となっていくことでしょう。

 その一切の農薬を使用しない、そう決めて栽培を開始してから4年目になります。

 この間、さまざまな害虫たちとの格闘がありました。

 最初は、ナメクジとの闘いが熾烈でした。

 なにしろ、ここは、毎年ナメクジが大量に発生する場所であり、家の周りの花壇には、そのナメクジがいつも大量発生し、その駆除に苦労しています。

 そのナメクジが、中庭まで忍び寄ってくるのは必然のことでした。

 有効な駆除法を見出せない時は、毎夜、ハウスに出かけて、その駆除を行う日が続きました。

 せっかく育てたのに、イチゴやトマト、そしてピーマンの実や葉っぱに寄生しているナメクジを見つけた折には、冷静なままではいられませんでした。

 それにしても、毎夜捕獲するナメクジの多さに圧倒されてしまうことすらありました。

 しかし、そのうちに、駆除に有効な薬剤が見つかり、その後は、ナメクジが発生すると、これを少量撒くことで、その発生を止めることができるようになりました。

 今では、外においてナメクジが大量発生しても、ハウス内では、それがほとんど発生しない、このような状況を造り出すことができ、あの毎夜のナメクジ駆除の格闘はなんだったのかとさえ思うようになりました。

 さて、ハウスでの無農薬栽培、これについては、とても重要なことを学びました。

 「解(わか)る」とは、実践を行うことに結びつくことであるという、ある教育学者の主張がありましたが、この場合は、ほとんど農薬野菜を食べなくなったという行為に至りました。

 なぜでしょうか。

 かつては、その農薬野菜ばかりを食べていました。

 その折に、いつも感じていたことは「美味しくないので、たくさん食べることができない」ことでした。

 これに加えて、時々スーパーやコンビニに行った折に、「これは値段が高すぎて、たくさん買うことができない」とも思っていました。

 しかし、その農薬野菜が、身体にどういう影響を与えているのか、そのことについて考えることはしませんでした。

 先日、NHKの衛星放送を見ていたら、中国での有機野菜栽培のことが報じられていました。主人公の女性のかつての仕事は、国際的な経済通商完了であり、4か国語を話、いわゆるキャリアウーマンでした。

 その彼女が、突如、体調を崩し、毎夜吐き気を催して食べることができなくなります。

 そのうち、その原因が夕食で食べた物にあったことが判明します。

 当時食べていた食物のほとんどが農薬漬けになっていたからでした。

 彼女によれば、中国の食物の生産量と農薬の製造量のカーブがまったく一致しているのだそうです。

 生命の危機を感じた彼女は、そこから脱出するために、安全な食物を探し始めますが、それはどこにもありませんでした。

 そこで仕事を止め、自分で有機栽培を基本にした農園を自分でつくることを始めます。幸いにも、少し資産があったので、それをすべて投入しての挑戦でした。

 まずは、「自分で安全な野菜を作り、自分で食べる」ことを始め、そこから徐々に自分の健康を取り戻していきました。

 その野菜を食べることで、毎夜の嘔吐がなくなり、身体の変調がなくなっていったのでした。

 ここまで極端な事例ほどではありませんが、このような傾向は、この日本においても存在してるのではないか、これが私が危惧していることでした。

 しかし、ここで重要なことは、私がこのことに気付き、真から目覚めたのは、その農薬野菜を摂取していた時ではなく、反対に無農薬野菜を自分で食べ始めたことによるものでした。

 すなわち、無農薬野菜の安全性と美味しさは、それをしっかり食べる習慣を身に付けることによって初めて自覚することができたことだったのです。

 ここに、現代人が直面している落とし穴があったのです(つづく)。
mituba20160131
                  ミツバ(2016年1月31日、筆者撮影)