Oさんからの丁寧な報告の続きです。

 
「毛が抜けて、犬を抱くと衣服にびっしり付き、部屋を掃除すると、毛がいっぱい掃除機に 溜まりましたが、今は、まったくと言って良いほど抜けてません。

 まだ自立歩行は出来ませんが、後足にだいぶ力が付いてきました。 ハーネスを着けて後足を宙に浮かせていましたが、現在は直接地面に足をつけて、 犬の力で歩行できています。右後足がまだ力が入らないようです」

 これより、体毛がどっさりと抜け出たことが指摘されています。

 身体が弱ると、皮膚の新陳代謝が悪くなります。

 そして、その回復時期には脱毛現象として表出してきます。

 私においても、長い間の入院後に、これが現れました。

 新たな被毛が大量に出現したことから、毛が抜けなくなったのだと思います。

 この無脱被毛の変化こそが、回復のひとつの証明だったのです。

 そして、現在は、「犬の力で歩いています」という力強い指摘がなされています。

 歩く時の筋肉の作用によって神経が刺激され、それが脳に伝達し、その結果として、脳の指令が全内臓や神経に伝達されるという重要な作用がなされ始めたことでバランスが整い始めたのだと思います。

 その結果、犬としての生活リハビリが可能になり、以下の改善がなされるようになりました。

 「子供の頃、乗った自転車の様に補助が必要ですが、歩けます。 決まった時間に、ご飯を食べ、散歩をし、排泄し、眠る、当たり前のことが出来て本当にありがたい。排泄の世話、床ずれの心配等、いわゆる介護は必要なくなりました」

 当たり前のことが、しっかりできるようになったことが、身に沁みて「ありがたい」と思えるようになった、これは、それを経験してみないと解らないことでした。
 

 「地獄のような悩みでしたので、私にとって奇跡です。 反省点は、寝たきりの状態になってから、約1ヶ月後にMB風呂に入れたことです。 発症直後、または、兆候があったときに対処していれば、こんなに重症化することもなく予防できた様に思いました」

 その地獄のような苦しみを犬と共に乗り越えることができたのですから、それを「奇跡だ」と思ったことにも不思議はありません。

 それだけ、不可能であり得ないことだと思っておられ、そしてその回復が信じられないことだったのだと思います。

 それゆえに、MB風呂をもっと早く思いつけばよかったという反省も頷けます。

 本質が解るときとは、このように遅れてしまうこともあり、その兆候段階において解るのは、相当のプロか、何度も同じ経験をした方に限られるのが常です。

 「Oさん、今度起きた時は、ぜひ早めの対応をよろしくお願いいたします」
 
 「この犬とは、山梨、長野等、毎週の様にドライブに行っていました。再発が怖いので遠出はしませんが、近所の都民運動場で桜を見に行こうと思っています」


 さぞかし、桜がきれいに観えたことでしょう。

 同僚のペロも同じだったのではないでしょうか。

  桜吹雪が、ペロの頭にも被さって、「ありがとう」といっていたのかもしれませんね。

 みごとなゴールドクラウンの出来事でした(つづく)。

sakuratomukai
 
               桜並木と雲海(国東から四国の方向を展望して)