前記事に続いて、上記②と③についての考察を行うことにしましょう。

 これまでのナノバブルに関する研究成果を総合しますと、次の特徴が認められます。

 ➊マイクロバブルと比較して圧倒的にナノバブルの数が多い。しかも、その数はあまり変化しない。

 ❷かといって、その数は変化しないのではなく、減少するという結果もあるようである。

 これらを踏まえると、ナノバブルが生まれ、その数をある程度維持しながら、減少することもあることになります。
 

 それでは、これらの特性に対して、マイクロバブルの方はどうでしょうか。
 

 マイクロバブルの数は、ナノバブルのそれと比較すると桁違いの少なさに特徴があり、この相異はが生まれることについての仮説のひとつを前記事において示しておきました。

 このマイクロバブル、ナノバブルの発生数に関しては、生まれた後に何らかの作用で急激に減少するのか、あるいは、減少しないのかという問題にも関係しているように思います。

 すでに、何度も述べてきたように、マイクロバブルは、その発生直後から急激な自己運動を開始し、その寿命は、長くても数十秒でしかありません。

 これに対し、ナノバブルは1週間、1カ月、あるいはそれ以上という見解もあります。

 この寿命については、明らかに、両者において大きな差異があります。

               マイクロバブル           ナノバブル

     寿命         数十秒            1週間~1、2カ月

     数           少ない               多い

     変化          急激             真にゆるやか?

 これは、明らかに、違う物質が、違う存在型式を有していることを示していますので、それぞれの機能も大いに違うのではないかという推察が可能になります。

 私どもは、もともと、マイクロバブルが収縮運動を繰り返して、マイクロナノバブルへ、そしてナノバブルへと変化していくのではないかという見解を持っていますので、その観点を踏まえて、上記のナノバブルの特性を考察することが重要であると思っています。

 次回は、それに立脚して、上記の③と④の問題に分け入ることにしましょう(つづく)。
ajisai20160523
                          紫陽花の蕾