昨日も、東京からの訪問者2名がありました。

 そのうちのお1人は、先日の第10回マイクロバブル技術国東セミナーの参加者であり、そこでの集中的な勉強の成果が再度の来訪に現れていました。

 もう一人は、その会社の責任者の方でしたから、その意気込みを感じることができました。

 この方は、大手食品・飲用メーカーにおいて、数々のヒット商品の誕生に関わられてきたようで、会談の冒頭に、その紹介がありました。

 続いて、その会社の理念と目指すものが明らかにされ、それが私どもが追及しているマイクロバブル社会の形成に非常によく則していて、「ここまでの理解とプレゼンを可能にしてきたのか!」と感心することになりました。

 これを受け、私どもも、それに適合するいくつかの事例と提案を行い、その協議の内容をよりブラッシュアップさせていきました。

 そして、その協議が一段落した時点で、私どもの提案を実体験して、その理解をより深めていただくために、2つのマイクロバブル関係の試食をしていただきました。

 その一つめは、静かな反応でしたが、珍しそうに食べられていました。もちろん、美味しいかったという感想が得られました。

 その後、しばらくして、2つ目が出され、ここで一気に「ゆかいな一時」が生まれました。

 何度か、同じようなシーンを見てきましたので、「今回も同じ現象が再現されるであろう」と予測していましたが、実際は、その通りのことが起きました。

 まず、その時には箸の動きが違ってきます。

 それから、食べることへの集中が起こり、そして、1つ食べると、次に2つ目が食べたくなり、その作業が開始されるのです。

 一度、その味を知ると、二度、三度とその味を求める動作が生まれてくるのです。

 --- なるほど、今回も同じ現象が起きている!

 こうしてあっという間に、用意した部分が無くなり、それを食べ終わってから、ようやく落ち着いて、その感想を述べるという事態に進んでいきました。

 どうでしょうか。みなさんは、最近、このような食物に出会ったことがあるでしょうか?

 私は、この光景を目の当たりにして、この食物には、このように夢中にさせる感動を呼び起こす力があることを再認識しました。

 「じつは、私は、長いこと東京で和風の割烹をしていました。また、東京では老舗にあたる寿司屋もやっていて、それが全国に広がっています」

 この責任者の方は、その試食を終えた後に、このようなことをいい始めました。

 こちらは、てっきり大手の企業人で過ごしてきたとばかりに思っていましたので、まさか、長年の和食のプロが目の前にいるとは知りませんでした。

 これは、試食といっても、プロ中のプロに、それをしていただいたのですから、「これは、大変なことをしてしまった」と思いました。

 --- そうか、そういうことだったのか!

 幸いにも、この試食の結果は、よい方向に転がり始めたようで、訪問者の方々のご理解がさらに進展することになりました。

 これで、「ゆかいな一時」が、さらに「ゆかいな一時」に変化したと思いました。

 「百聞は一見に如かず」に因んでいえば、真に「百聞は、一食に如かず」という吃驚現象が起きたようです。

 なにはともあれ、ここまで来れたことを密かに喜ばせていただきました。

 人生は、真にふしぎですね
(つづく)。
ajisai20160517

                         紫陽花の蕾