少人数セミナーにおけるもうひとつの特徴は、私どもと参加者のみなさんが直接触れ合い、親しくなることにあります。

 これは、もちろん参加者同士においても同じで、いつもさまざまな意見交換がなされているようで、しかもそれが、互いにかなり有益になっているようです。
 
 そして、それらの手助けを行うのが、第1日目の夕方に行われる交流会です。

 ここでは、毎回、地元の新鮮な海の幸や名物が出されますので、みなさんが吃驚なされます。

 本日は、その様子を、ここで少し紹介しておきましょう。

 最初にでてきたのは、スズキのカルパッチョでした。

 運よく、当日の安岐港の競りで、大きなスズキを手に入れることができたようで、私どもも、これは「よいもてなし」になると喜びました。

 スズキは夏の魚ですが、こちらでは、冬から春にかけてもよく水揚げされますが、今回の大きなサイズのものは、なかなか市場に出てきませんので、みなさんの感激と喜びようは相当なものでした(体長57㎝下の写真参照)。

 「これは旨い」「おいしい」を連発し、そのスズキには、何度も箸が動いていました。

 それを見て、「このようなスズキは、日頃、ほとんど食べてはおられない」のではないかと想像させていただきました。

 次は、ご当地の名物である唐揚げ屋「花ちゃん」の唐揚げでした。

 揚げたての唐揚げを買いに行っていただき、熱いままで出すのがよく、これも毎回好評ですので、定番メニューのひとつになっています。

 みなさんは、全国から来られていますので、大分県北東部の唐揚げ文化についてはよくしらない方々がほとんどです。

 また、わざわざ唐揚げを買って食べるということもしません。

 私もそうで、学生と一緒に唐揚げ弁当を偶に食べる時しかありませんでした。

  しかし、こちらの唐揚げは、それとはかなり味が異なります。

 おいしくて、いくつも食べたくなるような唐揚げであり、食としての水準がかなり違っています。

 大分県は鶏肉消費量日本一ですが、これは唐揚げの食文化に支えられています。

 なにしろ、地元のみなさんが1㎏、2㎏単位で買われるのが普通であり、何か集まりがあると5㎏の唐揚げを注文するのが普通に行われていて、私も、現場で、その買い上げの様子を拝見したときには本当に吃驚しました。  

 さて、地元の名産の評価はどうか?

 これは箸の動き方を見ればすぐに解ります。

 日頃は、あまり食べていない食べ物ですから、「これは珍しい、一つ食べてみるか」という程度の箸の動きです。

 「この唐揚げは、地元の名物で、とくに、『花ちゃん』の唐揚げは美味しいですよ」

 こういっているうちに、みなさんの箸は、すでに2つ目をつかんで、それを口に入れていました。

 とくに、私の目の前におかれた方は、その唐揚げが気に入られたようで、手羽先の唐揚げを2個、3個と黙々と食べられていました。

 --- スズキのカルパッチョに続いて、名産の「唐揚げ」、これもよかったようだ!

 右隣の方は、このカルパッチョが美味しいといいながら、地元の名酒である焼酎「兼八」を何度もお代わりをされていました。

 この交流会、メニューが豊富でしたので、1回の記事では終わりませんね。

 続報では、みなさんが、さらに喜ばれた様子を紹介することにしましょう(つづく)。

suzuki20160422

料理に出てきたスズキ