新宿新南口の傍にある老舗のデパートの地下に立ち寄ることができました。

 家内から、ここにあるパン屋のパンを買ってくるように依頼されたからでした。


 
このような機会はめったにないことですので、ついでに食品の果物、野菜コーナーを見聞することにしました。

 まず最初に目が留まったのがデコポンでした。そのコーナーには、熊本産のやや小ぶりのデコポンが多数並べられていました。

 その外見は、ほとんど同じのように見ましたので、特殊なデコポンではないことを確かめ、木になる値段を見ますと、それは1個当たり298円でした。

 私が、いつも買う国東のスーパーでは、それと同等のものが1個100円ですから、その東京価格は3倍といえます。

 次に、リンゴを調べてみました。

 周知のようにリンゴは、東北や長野が産地ですから、そこから東京や国東へと送付されてきます。

 ですから、送料込みの値段が店頭価格となります。

 そこでリンゴの王様、富士で比較しますと、これもやはり3倍の価格差でしたが、その大きさにおいては、このデパチカの方がやや勝っているようでした。

 いずれにしても、2~3倍は違うようで、この価格差が常態化しているように思いました。

 ーーー やはりそうか!

 自分の目で、それを確かめましたので、この大都会で生活している方々は3倍の給料をもらっているのだろうかという疑問が自然に湧いてきました。

 果物の次に、野菜コーナーに周りました。ここでは、このデパートと関係している「ファーム」での野菜という看板がありました。

 レタス、チンゲンサイ、小松菜、水菜など、これらの野菜がずらっと並んでいて、その鮮度も確保されていました。

 しかし、その価格は、果物と同じで、いずれも国東と比較すると約3倍に達しているものばかりでした。

 ーーー 野菜も同じであったか!これでは野菜とてなかなか簡単に買えるものではなさそうだ。

 しかし唯一、それらの野菜とは異なっていたのが、特売のキュウリでした。これが1本79円でしたので、みなさん、これをよく買われていました。

 このキュウリは、国東のスーパーエースで1本50~60円、特売の日は1本29円ですから、同じ特特売時での比較では、約2.3倍となりました。

 大都会では、他の野菜がかなり高いので、その特売においても国東並みにすることはできないのですね。

 「今日はキュウリが79円で安かった」

という主婦が会話をなされている姿を想像してしまいました。

 これが、国東では、次のようになるのかなと思いました。

 「今日は、キュウリが29円の特売でした。たくさん方のでじゃんじゃん食べてください!」

 これは、まさしく大違いですね。

 さて、ここまで違いを見せつけられますと、私としては、それに一矢を放ちたいという思いがむらむらと湧いてきました。

 もともと、魚についても同じ価格差以上があることを見いだしていましたので、そうであれば、魚に野菜を追加しても十分に成り立つ話ではないかと思い始めています。

 --- これを帰ってからみなさんに報告し、どうするかを相談してみよう!
 

 この境地に達したようで、この死角を突くことで、ゆかいになることができるのではないかと思いました
(つづく)。