本日は、甲府から国東に帰ります。

 早朝、孫たちに見送りをしていただきました。

 「今回は、ちっとも遊んでもらえなかったね」

 これは、しらたまちゃんの見送りの時の言葉でした。

 まことに、この言葉の通りで、昨日の夕食をイオンの食品店フロアでとったときが、唯一の、その時でした。

 ここは、同一フロアにさまざまな食品店が並んでいて、好きな食べ物を選んで中央のテーブルで食べることができます。

 私は、まず、餃子と春巻きを頼んで、それらを食べていると、隣の1歳になった孫娘が、それをくれと催促するではありませんか。

 まだ、餃子は食べたことがなく、その焦げ目がない白い皮の部分をほんの一きれ上げると、よろこんで食べていました。

 そして、その美味しさが気に入ったのでしょうか、その後もどんどんくれと催促をしてきましたので、こちらも、おいしく食べる表情が見たくて、食べてはやり、を繰り返して楽しんでいました。

 ここへは、孫たちがよく連れて来られているのでしょう、勝手知ったる様子で、好きなものを注文しては食べ、飲んでいました。

 さて、今朝は、少し早めに出て、甲府駅へ連れて行ってもらいました。

 まずは、お土産の「たごさく」の赤飯を買うためでした。運よく、6人前の赤飯ができていて、
それを買うことができました。

 この赤飯は大好物で、これがあれば、ほかに何もいらないと、いつも娘にいっていますので、彼女の方も、私の食事の気遣いをする必要がありません。

 この赤飯は、そのもち米と小豆の味がよく、それに上手く炊かれていますので、甲府に来た時には必ずの私の定番の食物になっています。

 丁度昼時に羽田空港に到着しますので、これを楽しくいただく予定です。

 ここまで書いているうちに、バスは勝沼町を過ぎて、甲府盆地の最上部を超えていきました。

 本日は、晴天ですので、甲斐の山並みがきれいでした。

 これから約2時間半、羽田までは直通ですので、車窓からの景色を久しぶりに楽しめそうです。

 ところで、今回の旅はどうであったか?
 
 景色に目をやりながら、少し、それを振り返ることにしましょう。

 今回は、多額の補助金をいただいたことでの最終審査を受けることが目的でしたので、まずは、その対応を優先させることに徹しました。

 そのために、面会の予約済みだった件については、日時の変更や中止をせざるをえなくなりました。

 そして、その最終審査をクリアするための追加の作業が、それこそ山のように出てきて、この3日間は、それに専念していました。

 その作業は、昨夜遅くまで続きました。

 この間、唯一の息抜きは、3人の孫たちと一緒にマイクロバブル風呂に入ったことでした。

 この孫たちとは、お風呂のなかで必ず行う2つの遊びがあります。

 そのひとつは、海坊主と呼んでいる遊びで、タオルを水面に浮かべて空気を閉じ込める遊びです。

 孫たちは、それを手でつぶして喜びますが、昨夜は、一番下の1歳の孫娘が、それを潰して喜び、声を上げて笑っていました。

 2つ目は、「泡ブクブク」という遊びです。容器の上をタオルで覆い、そのタオルに石鹸を塗り付けた後に空気を入れて膨らませると大量の泡が出てきます。

 上二人の孫たちは、この泡ブクブクの泡を喜んだのですが、一番下の娘は、それを見るのが初めてだったのでしょう。

 しかも目の前でいきなり泡が出てきて吃驚し、泣きだしてしまいました。

 やむなく、彼女は出浴になり、事なきをえました。

 さて、本題にもどることにしましょう。

 まずは、補助金を何とかクリアできそうになってきたことは、何はともあれ、よい経験になりました。

 おかげで、研究開発とは何か、そのための書類の書き方、整理の仕方、そして日誌の付け方を学びました。

 また、装置設計の仕方、組み立て加工、さらには性能試験の方法も学ぶことができました。

 しかし、一方で補助金の額が多くなると、その分だけ自己資金の量も増えますので、これを確保しながら実践的に対応していくこともなかなかのことだと思いました。

 おかげで、少なくないノウハウを実践的に産みだし、確立することができましたので、それらは今後に展開において非常に重要な基盤形成になったのではないかと思います。

 開発は、実際にやってみないと、その細部の真理は見いだせない、ノウハウをつぎ込めば込むほど、よい装置としての進化を遂げることができることを実践的に学ばせていただきました。

 バスは、すでに八王子を過ぎて、これから都心に向かっています。

 車も増えてきて大東京のなかを通過していくようです。

 天気は晴れ、風も無し、温かい帰路になりそうです(つづく)。