こうして、PFさんの本格的なマイクロバブルに関する付き合いが始まりました。 

 もちろん、この付き合いとは、私どもが開発した「マイクロバブル技術と装置」に関することでした。

 事の始りは、この装置を実際に使ってみていただいたことでした。

 なにせ、かれは、全国的なコンテストで何度も優勝されるほどの方ですから、その技術をどう使うかにおいて非常に優れた知識と技(テクニック)を持たれていました。

 「鬼に金棒」という諺(ことわざ)がありますが、かれの場合、その金棒を持ったような状況に発展していきました。

 いかに優れた装置でも、それを十分に使い熟(こな)すヒトがいなければ、その技術を確立、発展させることはできません。

 これまで約21年間、マイクロバブル技術に関するさまざまな事例に遭遇し、その成功の可否をみてきましたが、そこには、次のような法則性がありました。

 まずは、その失敗のケースから紹介しましょう。

 ①自分で、マイクロバブルの作用効果を想像してしまい、できないことをできると信じて、あるいはできてほしいと思い込み、その実際において、あえなく失敗する。


 おそらく、この場合は、マイクロバブルやナノバブルが万能で、何もかもできてしまうような情報に触れ、それをまことしやかに信じてしまい、あげくの果てには、その信心がどこまでも広がってしまったからでしょう。

 意外と、このケースが少なくありません。

 ②発生装置が違えば、そこから発生するマイクロバブルの性質も異なっているのに、それを同じマイクロバブルであれば、その性質も同じであるとして、それを宣伝する。

 これが、一番多いケースです。当然のことながら、それぞれの性質をよく理解してないことから、これもちぐはぐな適用に終わり、失敗に導かれてしまいます。

 最も悲劇的なのは、その装置を手に入れる際に高額の代金を支払ってしまうことです。

 もっとも危険なことは、これでマイクロバブルやナノバブルのすべてが否定されて拒否反応が生まれることです。

 PFさんの業界でも、このようなことが起こっていたようです。それは、マイクロバブルと称して、高価な装置を買わされ、ほとんどそれが役に立たなかったことがあったようで、その次に売り込まれた装置の格好の攻撃材料になっていたようです。

 そして、PFさんも、当初は、この違いの重要性をよく理解されていなかったようでした。

 ➂ごくわずかなマイクロバブルしか発生しないのにもかかわらず、それをひた隠しにして、マイクロバブルが出ていることのみを宣伝する。

 当然のことながら、マイクロバブルの作用効果の度合いは、マイクロバブルの発生量に比例しますので、それがごくわずかであれば、それだけの効果しかないのですが、そんなことは忘れてしまって、マイクロバブルであれば同じであろうと錯覚してしまうのです。

 さらに、低価格であれば、これ幸いと思い、同等の効果が得られると思ってしまうのです。

 たとえば、1、2万円前後の装置がありますが、この価格でマイクロバブルが発生できるという宣伝に、ついつい影響されて購入してしまうこともよく見受けられます。

 反対に何百、何十万円もする装置を買って、期待外れに終わったケースもよくあります。

 これらは、科学的にきちんと評価ができない側面、気質の問題があり、要注意ですよというほかありません。

 安くても、高くても、その効能通りであれば、それらの装置が国内を制覇するはずす。そうなれば、その装置が評判になります。

 ところが、マイクロバブルの場合は、新たな技術だからでしょうか、その識別や事前調査がきちんとなされず、上記のような悲劇や失敗が訪れてしまうのです。

 私どもが開発した光マイクロバブル装置は、毎分1リットルのマイクロバブルを発生させる時が最適としています。

 これに対し、いくつかの装置は、その1/10程度しかマイクロバブルが発生しません。この10倍ものマイクロバブルの発生量の違いは、発生後の作用効果が10倍違うということに結びつきます。

 しかも、それらの装置は、私どもが取得している特許を逃れるために、そうせざるを得なかったのですが、そのことはひた隠しにして、そしてマイクロバブルの発生量が極端に少ないことも隠して、ただ、マイクロバブルを発生させているとしか説明をしていないようです。

 みなさんが「鬼に金棒」になるには、このような注意をして、装置を評価・選定されることが大切ですよ(つづく)。
 
hina20160304
弥生の節句も過ぎて、そろそろ見納めです。