昨日、マイクロバブル研究会の第7回が開催されました。今回は、新たに2名の方が加わり、いつものように、かなり盛況でした。

 まず、私が、話題提供で30分程度の話をさせていただきました。

 その第1の話題は、国東市の人口減問題でした。なにせ、大分県で最大の減少率を示していましたので、みなさんの関心も高く、すぐに、さまざまな角度からの意見がでました。

 5年間で約3300人の減、3万人台から2万人台への減少ですから、きわめて象徴的な出来事でした。

 「大企業のS社が撤退したからではないか?」

 「若者の転出が多いのではないか?」

などの意見が出ましたが、それをきちんと分析された意見が出され、みなさんを納得させていました。

 それによれば、誕生者と死亡者の差し引きが年間約300名、転入者と転出者の差が約300名だそうで、合計で約600人の減、これで収支が明らかになるとのことでした。

 それにしても、深刻な問題であり、人口を増やすような明るい話題がないという重要な指摘もありました。

 そこで、私は、国東安岐産のデコポンの話をさせていただきました。

 立派なデコポンが、12個の箱入りで1000円、それが美味しく、新鮮であり、沖縄、山梨、茨木等に送り、とても喜ばれたことを紹介させていただきました。

 地元には、優れた地域産業資源がある、これを最高度に活かす知恵と工夫が重要であり、それによって、その困難を打開できることを、そのデコポンの話に託しました。

 2つ目の話題は、私の住む向陽台のすぐ傍にある竹藪についてでした。

 この竹藪の竹が、全国で唯一の竹生産地であり、京都からの竹の購入は、すべてここからというのですから、これはちょっとした驚きでした。

 なぜそうかというと、竹の直径、長さをきちんと併せて、それを何百、何千と均一な材料として送付することを可能としているからで、いわゆるばらばらのサイズの竹では買ってくれないのだそうです。

 このように、ここには、その竹の生産管理ができる技術があり、そのことが広くみなさんに知られていないことを述べさせていただきました。

 じつは、これは昨年末に上京した折に、日田の林業試験場の課長さんから聞いた話でした。

 3つ目は、地域に根ざした農業のあり方について、さまざまな角度からの論議がなされました。

 今日の社会において、どうそれを克服していくのか、それを可能とする新技術をどう適用するのか、待ったなしの危機的状況に対して実践的に、それを発展させていく方法はあるのか、これらが具体例をもとにして、熱い意見交換がなされました。

 さらに、これに関連して、他の研究会からの話題提供もあり、国東の魚や野菜に関する定期便の問題についても検討がなされました。

 また、最後には、人生において最も大切なことは何かについても、会員からの問題提起があり、次のような見解が示されました。

 「人生において、一番の大切なことは、きれいな空気を吸い、美味しい海の幸と山の幸を食べて過ごすことである」

 これには、私も諸手を挙げて賛成させていただきました。

 議論と「まとめ」として、今年の抱負をみなさんに語っていただき、ホットな研究会を終了させていただきました。

 結局、一旦21時に終了したのですが、ある会員の方が残って話を続けられましたので最終の時間は22時前になりました。

 みなさんの、とても、やる気が示された研究会となりました。
kiiro20160129
                        オオキバナカタバミ