第9回マイクロバブル技術国東セミナーの2日目は、私の90分講演から始まりました。

 ここでは、予め発表してきた植物工場の問題についての解説に加えて、以下の主題についても言及させていただきました。

 1.マイクロバブル技術の基本

 マイクロバブルの物理・化学的特性を正しく理解して、生物活性などの優れた機能性を最高度に引き出すことを可能にする。


 2.マイクロバブルの発生機構

 高速度カメラの撮影画像を用いて、マイクロバブルの発生メカニズムを解説。

 3.マイクロバブルの吃驚現象の紹介

 カキ、ホテイアオイ、ホーレンソー、うこん、饅頭、日本酒等の事例を紹介

 4.マイクロバブルの物理化学的現象発生する場の解説

 5.マイクロバブル技術の技術戦略

 現在の植物工場の基本的問題は、


 1)採算性が向上しない
 2)採算性を確保できる高生産性を実現できない
 3)とくに、小規模であっても、1)、2)を可能とするハイレベルの技術開発が実現できていない
 4)露地野菜にも勝る味の水耕栽培野菜ができていない
 5)価格で露地野菜に対抗できない

等があり、それらを解説しました。

 これらの問題解決を行う技術的なブレイクスルーが重要であることを強調しました。

 次に、上記の5についても詳しい解説を加えました。

 とくに、マイクロバブル技術の時代的区分において、現在が、生成期の後期に位置し、時期の発展期を迎える非常に重要な時期を迎えていることを示しました。

 この発展期に結びつく、いくつかのイノベーション的起爆が次々に起こることが切に期待されています(この稿終わり)。

                マイクロバブル技術の時代区分