昨日、今年の正月を賑わしてくれた3人の孫たちが甲府へと帰っていきました。

 昨年12月における12日間、そして今月の10日間、合計22日間にわたる付き合いとなりました。

 この間、もっとも顕著に成長したのが今月末で1歳となる一番下の妹でした。

 言葉を発するまでの知恵には至っていませんが、意思表示としての声をよく発するようになり、仕草を教えると、すぐにそれをマスターできるようになりました。

 また、食欲がすばらしく、気持ちがよいほど良く食べ、周囲を驚かすほどでした。

 二足歩行ができるようになり、足から脳への刺激がなされるようになって、頭そのものも大きくなっていきました。

 しかも、いつも動いていますので(時々、しゃがんでは立つを繰り返しますので)、足の筋肉が発達してきて、きれいな足が形成されていました。

 そして吃驚したことは、前向きの座った状態から、するりと自分で降りることができたことでした。

 最初は、用心して後ろ向きで降りていたのですが、それが前向きでもできるようになり、抜群のバランス感覚で危なげなく降りることができるのです。

 これは、子供用の小さな滑り台の乗り降りで鍛えていたからで、我が家でも、その炬燵の板を斜めにして臨時の滑り台を作ってやると、うれしそうに乗り降りしていました。

 日常の動作を通じて、運動と脳刺激を果たし、ヒトとの情報交流を幾度となく繰り返すことで学びながらヒトらしくなっていくのですね。

 前置きが長くなってしまいましたが、このように脳の刺激を受けて、日々発達したい、筋肉や神経も鍛えて、身体を洗練化していきたい、生き生きとヒトとの情報交流がしたい、これらが、この孫たちと接して、こちらが刺激を受けたことでした。

 こうして家の中が静かになり、いよいよ、今年の「マイクロバブルモード」が明日から本格化することになりそうです。

 明日は、外国からのお客さんが来社される予定です。

 また、22、23日に開催される第9回マイクロバブル技術セミナーも間近になってきて、その準備を始めるころになりました。

 さて、今年の目標は、前回の記事において示させていただいたように次の4つです。

 ①マイクロバブル技術の粋を集めての新たな商品を世に問う。

 ②マイクロバブルおよびナノバブルの研究を総合的に発展させる。

 ➂衰退と危機を迎えている地域の問題を、どう打開し、解決していくか。

 ④地域から日本社会へ、そして世界へと広げていく。

 これらの具体的に実践していくことによって、マイクロバブル技術の総合的発展をめざすことが重要です。

 この観点から、記事「2015年を振り返って(1)、(2)」で述べてきたように、2015年は、マイクロバブルに関する最新技術を専門書として執筆することから始まりました。

 今から丁度1年前のことであり、あれこれと思案しながら、その文書を推敲していたことを思い出します。

 それを3月に書き終え、その内容は、マイクロバブル技術特別セミナー、第8回マイクロバブル技術セミナーなどにおいて、さらに深く究明していくことにしました。

 そして、その集約の到達点が、年末に行われたマイクロ・ナノバブル学会第4回学術総会での基調講演「マイクロバブル技術における物理化学的基本と使命」でした。

 また、この間には、10月にNHKクローズアップ現代ほかの番組でマイクロバブル技術に関する放送もあり、本技術の将来における明るい展望が紹介されたこともおもしろい出来事でした。

 そこで、これらを踏まえて、ここでは②について、やや具体的に分け入ることにしましょう。

 超高速旋回式マイクロバブル発生装置でマイクロバブルを大量発生させると、そのマイクロバブルの最頻値は直径26µmで、そのほとんどは直径10~60μmの範囲に分布します。

 しかも、そのすべてが数十秒の寿命時間で、マイクロバブルがマイクロナノバブル、そしてナノバブルへと変化していきます。

 この場合、マイクロナノバブルとは、マイクロバブルとナノバブルの境界にある気泡のことで、そのどちらかが明確に区別できない気泡のことで、直径10~数百ナノメートルの気泡のことをいいます。

 また、ナノバブルは、直径が数百ナノメートル以下の気泡のことをいいます。
 

 これらの気泡については、今回のマイクロ・ナノバブル学会における到達点を踏まえていいますと、次の究明が重要だと思います。

 ➊マイクロバブル(マイクロナノバブルを含む)、ナノバブルの物理化学的特性を明らかにする。

 ❷マイクロバブル、ナノバブルの発生機構を明らかにする。

 ❸マイクロバブル、ナノバブルの作用メカニズムと機能性を明らかにする。
 
 そこで、これらの3つの課題について、より深く分け入ってみることにしましょう(つづく)。
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家の前の道路で見つけたマンホールの蓋(鳥は目白だそうです)