いよいよ大晦日を迎えました。

 年末になると、テレビ各社がよい放送をしてくださいますので、そのなかから、良い番組を探し出すのを楽しみにしています。

 そんな思いで、番組を探していたら、NHKEテレで17時から19時45分まで、井上ひさし作の「きらめく星座」の演劇がありました。

 いつか見たいと思っていましたので、年末恒例の餅つきの餡子餅をいただきながら、ゆかいに拝見させていただきました。

 開戦前の重々しい世相のはずが、このレコード店で繰り広げられる庶民の生活には、随所に唄があり、さすが「レコード店」のみんさん、その姿が生き生きと描かれていました。

 おかげで、これを観た後は、大変豊かな気分になって、そのためでしょうか、NHK紅白歌合戦の唄が色覚めて聞こえてしまい、ちょっと転寝のつもりで寝ていたら、いつの間にか、それが終わっていました。

 こんなことは珍しく、たっぷり寝て頭すっきりで年越しそばをいただきました。

 前置きが長くなりましたが、昨日の続きを書くことにしましょう。

 2015年の始めは、マイクロバブルの専門書の執筆に明け暮れていた、これがその後の1年における展開に重要な展開の鍵になっていった、これが一番重要な出来事であったと振り返らせていただきました。

 この内容は、主として2005年以来の成果をまとめさせていただいたもので、その約10年間をどうまとめるかが問われたものでした。

 当初は、出版社から依頼された範囲は比較的狭い分野のものに限られていましたので、どの範囲で書くかを考えながら取り掛かったのですが、その制限を突破してもよいという意向が寄せられ、それにそって徐々に拡大していくことになりました。

 そのため、「どこまで書くか」ではなく、「どこで収めて終わるか」に焦点が移っていきました。

 これは、その発刊本が届いてから解ることですが、その執筆者は54名にも上っていました。

 これだけ、マイクロバブルに関する執筆者が増えたことは、真に喜ばしいことですが、それは、マイクロバブル技術の本質をめぐって、これらのみなさんとの競争を行うということでもありますので、それにふさわしい内容を掲載することが重要になります。

 その意味で、最初の制限がほぼ撤廃された状態になることは、私にとって、とてもよい配慮をしていただいたことになりました。

 さて、その具体的な内容については、なにせ70頁にも及ぶものですから、そこに分け入ると大変なことになりますので、ここでは、そのなかでも重要な点に絞っての解説をさせていただくことにしましょう。

 その第1は、超高速旋回式マイクロバブル発生装置の特徴を改めて再認識したことです。

 この公表は1995年であり、それから20年も経過しているのですが、ますます、その巧妙さに関する認識を新たにさせられ、深めさせられているといってもよいでしょう。

 毎秒500回転前後で気体と液体の2相を超高速回転させ、その界面に強力な静電摩擦を起こさせることに、その特徴があり、これが、その後のマイクロバブルの物理化学的特性を発揮させるのに重要な役割を果たさせるのです。

 ですから、マイクロバブル技術の基本の基本は、発生装置と、その発生メカニズムにあり、ここを抜きにしてマイクロバブルの物理化学的特性を論ずることはできない、そのことがいよいよ明確になりました。

 先日もベンチャービジネス会社の若い方が、㈱ナノプラネット研究所を訪問され、ある会社のマイクロバブル発生装置について詳しく質問されてきました。

 どのような装置であるかを事前に知っていませんでしたので、それをインターネット上のホームページで調べてみました。

 「この装置ですと、そのようにマイクロバブルの効果がほとんど現れないこともありえますね」

 「そうですか、なぜ、そうなるのですか?」

 この若手は、「それがなぜなのか」をとても知りたがっていました。

 よく聞いてみると、その装置を用いた友人が、あるところで比較試験を行い、その装置を設置した部署だけが、それを用いない部署と比較して「悪い成績」であったそうです。

 こちらからみれば、ある意味で当然の結果であると思いますが、マイクロバブルのことをよく知らない方々にとっては、マイクロバブルであれば、どれも同じと思ってしまうようです。

 このようにして実際にやってみて、その良し悪しや優劣を知り、マイクロバブルにも違いがあることを悟るようですね。

 おまけに、この装置は、私が開発した装置の値段より20倍も高価だそうで、それには飽きれてしまいました。

 このようなことは、かなりなくなってきたと思っていましたが、まだまだ起こっているようです。

 この技術は、わが国発のオリジナル技術ですので、それゆえに、みなさんが賢くなって、そのような失敗にならないように気をつけていくことが大切です(つづく)。