「七島イの二毛作は可能なのですか?」

 みなさんの回答は、みな否定的でした。

 「これまで一度も実現されたことはないのですか?」

 あれほど活発であった議論が、ここでパタッと止まってしまいました。

 「どうやら、大変難しいことのようですね、その原因は、どの辺にあるのですか?」

 みなさんのご意見を総合すると、12月までに花が咲き、その後は枯れてしまうのだそうでした。

 「そうしますと、二毛作目は、どうしても12月にならないうちに、早く成長させ、収穫することができるようにならないといけませんね」

 しかし、それを行うにしても、二毛作目の土地の確保、台風の襲来、水の確保など困難な問題がいくつもあるとのことでした。

 「となると、七島イを枯れさせず、引き続き、成長を遂げていけるような方法を開発する必要がありますね」

 しかも、簡単で安価な方法で、その栽培法を開発できるようにしなければならず、これは容易ではないと思いました。

 「これまでに、この状況を打開しようとした研究はなかったのですか?」

 かつて、相当昔に、杵築にあった農業試験場で、七島イのハウス栽培が可能かを研究した事例があったようでしたが、その結論は、非常にコストがかかりすぎるとのことで、その成果はほとんど影響を与えなかったそうです。

 「ほかに、農試関係とか、大学とかで研究されている方はおられるのですか?」

 これも皆無に近いということだそうでした。

 「これでは解決の糸口を見出せませんね。結局、独力で研究をせよということなのでしょうね!」
 
 みんさんも、その通りだと仰られていました。

 「結局、よほどのブレイクスルーを起こさないかぎり、この問題は根本的に解決しないということですね」

 「先生、水耕で何とかなりませんかね?」

 「そうですね。やってみる価値はありそうですが、いざ、それを成功させるとすると、これは大変な挑戦になりますね。これまでの結果も少しありますので、その可能性を調べてみましょうか」

 ここで、議論は終わりになりました。すでに、終了の時間を1時間も過ぎていて、今回も、楽しく有意義な研究会となりました(つづく)。

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           七島イが栽培されている様子(2013年6月16日、筆者撮影)