10月初旬は、「青柚子の季節」です。

 青い柚子を擦りおろして、魚や肉と一緒にいただく、そうするときわめて格調の高い味になる、さすが柚子どころでないと味わうことができない「季節の味」です。

 この青柚子は、宇佐市院内にある櫛野農園からいつも購入しています。

 今年は、無農薬栽培の青柚子30㎏を購入しました。

 そのほとんどは、友人のみなさんに送付してしまいましたので、残りはわずか、冷蔵庫の中に大切に保管されています。

 この櫛野農園を訪ねて、ご主人と懇談しているうちに、この青柚子のことを教えていただきました。

 その折に、青柚子の刺身を食べたことがあるかと尋ねられました。

 青柚子のことさえ知らなかったのですから、「ない」と返事をすると、わざわざ、その刺身を自分で作って持ってきてくださいました。

 好奇心旺盛、新し物好きの私ですから、感激しながら、その初物を賞味させていただきました。

 その刺身とは、青柚子を薄く輪切りにし、真ん中の酸っぱい部分を取り除いたものでした。

 早速、それをいただくと、なんともいえない、柚子の香りとほのかな甘みがあり、「これは行ける!珍しい食べ物だ」と思いました。

 以来、青柚子の季節になると、この料理法を、時折楽しんでいます。
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 これは、真ん中の実の部分が付いたままですが、外側の緑と白い部分が青柚子の刺身と呼ばれています。

 この緑の部分に青柚子独特の新鮮な香りがあり、その内側の白い部分にほのかな甘みがあります。

 この青柚子の段階では、柚子独特の苦みがまったくなく、ストレートな味がよいのだと思います。

 それに、無農薬栽培ですから、安心していただけます。

 青柚子の「擦りおろし」と「刺身」、これらは、我が家の季節の旬として定着し始めています (つづく)。