10月初めから、青柚子の季節が始まっています。

 昨年、宇佐市院内にある櫛野農園に立ち寄って、ご主人と歓談していたら、この青柚子を紹介していただきました。

 柚子とは、黄色いものと思っていましたので、青柚子があるとは知りませんでしたし、これが、真に上手くて高級な味であることも、当然のことながら理解できていませんでした。

 また、昨年は、この青柚子の季節を過ぎてから注文してしまったので、「後悔先に立たず」でした。

 そこで、今年は、昨年の反省を踏まえ、早くから予約注文し、9月末日の捥ぎたて無農薬「青柚子」を30㎏送付していただき、すぐに、日頃お世話になっている友人の方々に送付させていただきました。

 さて、この青柚子の食べ方ですが、お勧めは、それを丸ごと摩り下ろす方法です。

 大根を摩り下ろす方法と同じです。

 青柚子は、次の3重構造になっています。

 外皮:濃い緑色、香り豊か

 中皮:白色で厚い、甘くておいしい

 中の実:みかんと同じで酸っぱい袋状のもの

 
 この場合、摩り下ろすのは、上記の外皮と中皮の部分です。

 この緑と白の部分をすりおろし、魚や肉、それから、各種野菜などにかけて食べるのです。

 そうすると、驚くほどの高級な食物に変化していきます。  

 柚子の香りと中皮の甘さが混合され、格段に、その食物のおいしさが際立つのです。

 「食に感激する」とは、このことをいうのでしょう。

 しかも、この時期の青柚子には、みなさんが知っている柚子特有の苦みがほとんどありません。

 みなさんご存知の黄色になってくると、そこに苦味が出てくるのです。

 それゆえに、青柚子の季節は約2週間しかありません。

 真に季節限定の食べ物なのです。

 それでは、今年の青柚子の姿を示すことにしましょう。

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                             青柚子

 「桃栗3年、柿8年、柚子は9年で花が咲く」といわれていますが、最高水準の「おいしいさ」を発揮するには長い年月を要するのですね。

 これは人においても同じことがいえそうです(つづく)。