スーパー「エース」が、地域の人々に受け入れらている理由は、その安さと品質にあります。

 地域の方々の購買力に則して、薄利を追求しているからだと思います。

 これに対し、他の都市にもあるチェーン店では、この薄利方式の適用が難しくなっています。

 そのため、品物の価格が統一化され、しかも、中心店での価格が標準になるために、地元では割高になってしまうのではないでしょうか。

 かつて、スーパー「エース」の近くに、あるチェーン店のスーパーがありました。

 ここでは、時々格安セールがなされていたために、何度か、足を運んだことがあります。

 しかし、これも経営悪化のために閉店となり、ここにはコンビニが新設されています。
 
 地域の人々のために、地域に根ざした販売を行う「エース」と、それができずに閉鎖されたチェーン店の「スーパー」、非常に対照的な事例ではないかと思われます。


 このような食料供給販売機関が存在することは、あまり経済力がなくても生活ができるということを示唆しています。

 目減りさせられている年金を基礎にしての生活を余儀なくされている方々にとっては、生鮮食料
品が高いことは、暮らしに直接影響を与えることになります。

 他方で、その生鮮食料品が安くて豊かであれば、その年金生活に幾分かの余裕も生まれてきます。

 このプラスマイナスは小さくない話であり、少しぐらい高くても便利な方がよいと思って選択した都会暮らしが、じつはそうではなくなってきた、これが昨今の厳しい現実ではないかと思われます。

 そこで、おもしろきことなき世の中を「おもしろく」するために、そして「安くて豊か」を追求するために実践してきたのが、国東安岐港での魚の購入と、その魚を用いた「国東お魚便」でした。

 この魚市場における魚が豊かで、その競り値が格安であることを何度も紹介してきました。

 実際に、競りに出かけ、水揚げされた魚を見、そして、それを購入し、味を確かめることで、このすばらしさを実感するようになりました。

 そこで、先日の競りで購入した「えぼ鯛(こちらでは『あめた』と呼ばれている」の写真を示すことにしましょう。
えぼ鯛20150929
                          えぼ鯛と鯵

 えぼ鯛と鯵が、合計で30匹、その価格は768円、1匹あたりは26円となりました(つづく)。