どうやら、この夏のヘチマ作戦における当初の目標は達成されつつあります。

 まずもって、この結果を報告させていただきます。

 この作戦を振り返りますと、次のようなものでした。

 ➊ヘチマの苗を手に入れ、育てる。運よく、国東高校のバザーで6個の苗を確保、それらを北側と南側で3つずつ育て、順調に成長し始めた。

 ❷ 昨年は、ハウスのテントの下で育てたのを変更し、高さ2.5m、幅2.5m、長さ3.5mの回廊ボックスを製作し、そこをヘチマに這わせることに成功した。

 ❸ヘチマの花がたくさん咲きはじめ(今朝数えたら60個を超えていた)、その蜜を吸いにミツバチたちがやってきた(今朝数えたら10数匹いた)。

 ➍ミツバチのおかげで、受粉が盛んに行われ、ヘチマの実がたくさん生り始めた。今朝数えると、10を超えていた。


 ❺その2番目と3番目の実を、病気の友人に送付し、食べていただいた。この友人とは、このヘチマ作戦を共同で進める予定であった。これで、当初の目標をほぼ達成。

 ❻残るは、このヘチマの日陰の下で、お茶を飲みながら歓談する。ついでに、ヘチマの天ぷらを食べる。これはまだ実行されていない。

 ❼ヘチマの種を確保し、ヘチマの「たわし」をつくる。これは、これからの課題。

 この夏、Face Book上で、このヘチマがちょっとした話題になりました。

 まず、ヘチマそのものが珍しくなり、沖縄を除いた本土では、ほとんど見かけることがなくなってしまいました。

 それから、ヘチマを食べる習慣がないこと、しかもおいしいことを知らないために、ヘチマの天ぷらも話題に上りました。

 食べることに関しては、みなさん関心が高く、「来年はヘチマを育ててみよう」という方々が生まれてきました。

 このヘチマ作戦の目的は、次の3つにありました。

 ①ヘチマのすばらしい成長力で日陰をたくさんつくり、都会の高温化を防ぐ、とくに東京オリンピックに備えて、都市の低温化を実現する。

 ②ヘチマを育てることによって、全国の至る所で居なくなってきたミツバチを育てる(この目標は途中から加えることになりました)。

 ③ヘチマの日陰でお茶を飲む。ヘチマ料理に親しむ習慣を身に付ける。

 みんなの力で、ヘチマを育て、都市の高温化防止に貢献し、ミツバチが集まる都市空間をつくる、そして、最後にはヘチマを収穫して味わう、このサイクルは、真に理に適っています。

 みなさんの力で、このヘチマ作戦が、徐々に広がっていくことを願っています(つづく)。
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                         ヘチマの花と実