今が夏の盛りでしょうか。

 みなさん、暑さ負けずにお過ごしのことと思います。

 猛暑が続いていて、東京では猛暑日の記録を更新中のようですね。

 猛暑といえば、2010年の夏のことを思い出します。

 この猛暑は、全国の閉鎖海域、水域の水質悪化をもたらし、各地で、水生生物の深刻な被害が頻発しました。

 最も大きな被害を受けたのが、陸奥湾のホタテ漁で、総額65億円の被害をもたらしました。陸奥湾の酸欠が原因で、成貝および稚貝の斃死という深刻な事態に陥ることになりました。

 また、南では宍道湖やその周辺の汽水湖でも、シジミの発育不良や斃死が起こりました。

 この折、私どもはY県におけるダム貯水池の浄化に取り組んでいて、この異常な暑さのために、ダム貯水池の無酸素化が急激に進行して、なかなか改善に向かわなかったことを思い出します。

 --- この暑さは異常だ。きっと、日本列島のどこかでおかしな現象が起きているはずだ!大きな被害が出ることがないように。

と、願っていましたが、そのようには行きませんでした。

 そして、その翌年の3月11日には、あの東日本大震災が起こりました。

 以来、数々の天変地異の現象が起こり続けています。

 今振り返れば、どうも、あの異常な暑さが起点になっているのではないか、そのように推察しています。

 どうか、みなさまも、この猛暑のためにお身体を崩されることがないように、ご自愛のほどをよろしくお願いいたします。

 さて、8月に入って、ブログ記事のガイダンスをしておきましょう。

 最初は、森陶岳先生の備前焼、巨大窯の結果についてです。どうやら、大変素晴らしい作品が出てきているようです。

 これらを、みなさんに、どう展示し、明らかにしていくかが課題になっています。

 おそらく、小さくない反響が予想されますので、世の中は、この壮挙をどのように理解し、認知していくのでしょうか?

 500年の時空間を貫いてしまうような偉大なプロジェクトの成果ですから、これから、様々なレベルでの作品の芸術性に関する受容が起きてくるのだと思います。

 場合によっては、今後の備前焼きの帰趨を決めてしまうほどの結果を有していると思われますので、事は簡単ではありません。

 今後も、人間社会における様々な反応や、それに伴う蠢きが出てくると予想されますが、それを動かしていくのも、それらの作品の芸術と技術の力であり、その真価を正しく見届ける必要があります。

 落ち着いたころに、友人と共に、先生の窯場を訪問し、その優れた作品を直に観察し、その報告をさせていただきます。

 第2は、植菜物語を中心にして、比較的短文の記事の掲載が続いています。

 これは、Face Bookなるものを始めたことが影響しており、気に入った写真を投稿し、それに短い解説文を添えることが契機となり、それを基本にして、このブログ記事も修正加筆をさせていただくというパターンが生まれてきました。

 この1枚の写真画像と短文の組み合わせのパターンをしばらく試してみたいと思いますので、ご笑覧のほど、よろしくお願いいたします。

 第3は、記念シリーズの記事の件です。

 現在、2050回記念の「高専の行方」、2100回記念の「植菜物語」の2つが走っていますが、これをしばらく継続させていただきます。

 すでに、記事の回数としては、2150回を過ぎていますが、これは、前者の2050回記念のシリーズが終了した後に、開始させていただくことにします。

 このほかには、ロングランの「私のマイクロバブル入浴研究」、「国東の食環境」があります。

 前者は、もうすぐ100回を迎えます。

 このように長い連載になるとは夢にも思いませんでしたが、ここまでくると私にとっても貴重な記録(レコード)になりつつあるといえそうです。

 これは、真に「分け入っても、分け入っても、マイクロバブル」であり、その奥の深さに感嘆しています。

 続く、「国東の食環境」ですが、これも貴重な地域資源に関する記録になりつつあり、これを、同受容し、発展させるかの重要な課題が明らかとなってきました。

 それは、新鮮で安全、そして美味しくて安い、この4拍子が揃うことで、今の時代にふさわしい「真の豊かさ」を実感しながら生きていくことであり、これは、現代人としての重要な実践例となると思い始めたことです。

 だれしも、豊かに、そして健やかに生活したいはずで、そのために都市にみなさんが集まっていったはずなのに、そこには限界があり、それを突破するには、別の食環境における生活の場所を探すようになってきた、そのヒントがここにはあるような気がします。

 昔、森村誠一さんのデビュー作に「高層の死角」という小説がありました。

 かつてホテルマンをしていた彼ならではのアイデアが随所にちりばめられた作品です。

 この題目に因めば、「現代生活の死角」が、ここにはあるようで、この死角の追究によって、「真の豊かさ」が明らかになっていくのではないかと密かに思っています(つづく)。
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                        ヘチマの花と実

 

 

                     


  

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