梅雨明けになりましたが、時々おひさまが見える程度で、ぐずついた天気が続いています。

 それでも、ヘチマの成長は相変わらずたくましく、少々の問題も乗り越えていくほどのすばらしさがあるようです。

 大きな葉を、その空に向けて広げ、そこから上に向かって約20㎝の茎をのばし、その先端に花を咲かせる様子には、何か夏の太陽を求める姿勢を感じることができます。

 おかげで、この広さ9㎡の回廊も、その葉っぱでかなり埋まってきて、半分近くを占めるまでになってきました。

 また、ヘチマの成長に勢いがあるからでしょうか、そのゲートの枠外にはみ出すものも出てきて、この軌道修正をしてあげることが日課の一つになり始めています。

 その際に、花の数を数えてみました。ざっと40もあり、さらに蕾の数は、その倍以上もありました。

 これらのすべてが一斉に花咲きはじめると壮観でしょうね。

 その花たちをしばし眺めていると、ハチたちが蜜を吸いに来ていて、ここで受粉がなされ、そこから実がなるのですが、それが始まったようです。

 ネットの下には、そのヘチマの小さな実がなり始めました。

 --- 今年は豊作かもしれない。

 こう思うとなんとなく嬉しくなってきました。

 こちらの方(本土)は、ほとんどヘチマを食べませんが、沖縄では、高級料理として評判の夏野菜となっています。

 やはり、一番の料理法は天ぷらでしょうか。

 「ヘチマの天ぷら?」、こう聞くと、こちらのみなさんはますます首を傾げます。

 「今の季節、居酒屋でヘチマの天ぷらを注文すると、売り切れですと、よくいわれますよ。それだけ、沖縄ではポピュラーな食べものになっていますよ」

 ヘチマの回廊ができた暁には、この木陰の下でお茶を親しむだけでなく、じつは、ヘチマの天ぷらをいただくこともできるのです。

 これで、より一層楽しむことができ、ゆかいに過ごせる、これがヘチマ回廊なのです。

 自分で育てたものを、自分で味を確かめながら、自分で食べる、身体のなかに入れて、それと同化する、これこそヘチマを育てた醍醐味といえるでえしょう。

 ところでK1さん、昨年の夏に、このヘチマを持参し、有楽町の駅前のイタリアンレストランで料理をしていただいた、あの味はすばらしかったですね。

 ヘチマを取り出すと、そのシェフは初めて料理をするといいながら、自家製のベーコンと一緒に揚げ、そこにこれまた持参の柚子胡椒を添えて出されたヘチマ料理は見事でしたね。

 さすが料理の名人とは、このような人のことをいうのだと思いました。

 そして、このときの創作料理のイメージが印象深く残っていますので、今年のヘチマをどう料理するか、まもなく、それが現実になってきますので、それこそ、夢は膨らみますね。

 沖縄では、ヘチマのことを「ナーベラー」といいます。

 そのナーベラーの夏が、すぐそこまできていますね。

 昨日は、シールズの女子学生が大阪駅前で堂々と演説した姿と内容に感激させられ、ここには、日本未来の芽生えを感じました。


 ナーベラーの夏を「平和の夏」にしていく必要がありますね (つづく)。 
hetima (1)
   
                       ヘチマの花