台風一過とともに梅雨明け宣言がなされました。

 これから、いよいよ夏の季節がやってきますね。

 しかし、梅雨に続いての台風の長雨で、畑地への氾濫や日照不足で野菜が一斉にダメになってしまった場所が少なくないようです。

 梅雨で弱り、台風でやられ、そして今度は高温化の影響を受ける、野菜にとっては受難の季節といえ、店頭には、その野菜不足の影響が出始めています。

 さて、前置きはこのくらいにして、前回の専門職業大学の基本的特徴を踏まえ、その問題点を考察することにしましょう。

 その第1は、専門職業大学を、新たな高等教育としての「機能別化・多様化」を実現するためのモデルとして登場させようとしていることにあります。

 すでに、同じ高等教育機関としての複線化においては、高等専門学校(高専)が50年余の歴史を有するまでになっていますが、それは、1)中学校卒業生を受け入れる、2)規模や学校数が少なく、3)高専は高専であり、大学ではないなどの理由から、高等教育機関全体に及ぼす影響は十分に大きなものではありませんでした。

 ですから、今度は、大学として、その複線化を機能別化・多様化しようとしている、ここに重要な特徴があります。

 この「機能別化」には、小さくない問題があるように思います。これまでの大学とは異なる機能を有するようにする、これは、いったい、どのようなことを意味することなのでしょうか。

 これまでの大学は、"university"と呼ばれてきたように、それぞれの学部から構成された総合的な学問の府とされ、学部の下で細分化された学科が並列されていました。

 また、学生には教養と専門という2つの種類の学問を修得させ、幅広い教養と深い専門性を身に付けさせることを基本としてきました。

 今度の専門職業大学では、この教育の機能とは大きく異なる、別のものを養成することに、その特徴づけをしようとしていることが示されています。

 その別の機能とは何か、これが重要な問題です。

 そこで、上記「まとめ」の文書において、それに該当する個所を丁寧に探してみました。

 それは、「2.新たな高等教育機関の方向性」の最初の段落において、次のように書かれていました。

 「産業界と連携しつつ、どのような職業人にも必要となる基本的な知識・能力とともに、実務経験に基づく最新の専門的・実践的な知識や技術を教育する機関」

 ここで、読者は、「おやっ」と思われるかもしれません。

 これを読まれて、「どこに『機能別化』が可能な内容が含まれているのか?」と、疑問を持たれたのではないでしょうか。

 このようなことは、すでに、大学や短期大学、高専、専門学校などにおいて実践されていることではないか。

 それらと、どこが違うのであろうか?

 たとえば、国立大学の工学部では、これらとほとんど同じ目標が掲げられています。高専や専門学校においても同じです。

 どこに、「別の機能」があるのでしょうか?

 言葉としては、「機能別化」が示されていますが、それが具体的には示されていない、まず、ここに小さくない問題があるように思われますが、いかがでしょうか
つづく)。
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