台風一過,昨日は梅雨明けだったそうで,これから本格的な夏がやってきますね.

 植物の成長に期待を寄せるようになると,まるで「同士」のように思えてくることがあります.

 植物は無言ですが,なぜか,その期待に応えてくれるような感覚を抱くようになります.

 成長したときには喜びが,そして何らかの間違いで枯れてしまうと悲しむ,このような感情が湧いてくるのです.

 ヘチマには,南と北,それぞれの方角から,高さ2.5mの回廊ゲートに向かって登っていけるように,斜めに紐を張り導いてやることにしました.

 「やっと,その紐を昇りはじめたか,それにしても元気がよいね!」

 予想したように,その紐を昇りはじめたときは,なんとなくうれしさが込み上げてきました.

 まるで,孫が這い始めたときのような感情でした.

 --- これから,この紐を伝ってどんどん,伸びていくのであろう.

 その期待に応えてくれたのでしょうか,その後の成長は目覚ましく,なんと1日で数十㎝も伸びていくようになり,またたくまに,そのゲートの先端まで届くほどになりました.

 ここは私の出番,そのネットの上をどう伸びていくか,ヘチマは,それが解らないようであり,その先端を中の方へと導いてやりました.

 この時の写真を示しておきましょう.梅雨の合間で太陽が顔を出したときに撮影しました.
hetima
 この葉っぱが大きく,おそらく30㎝近くになっているのではないかと思います.

 このうれしそうに天を這う様子は,「天馬空を行く」のようで,「ヘチマ空を行く」ではないかと思いました.
 

 昨年,何気なく買った1本の苗が大きく成長し,今年は,このように天空を這うようになりました.

 間もなく,この晴れた青空の部分も,ヘチマの葉っぱで埋められていくことでしょう.

 そのときには,地上に貴重な緑の木陰が形成されるようになります.

 ここに,朝には海からの風が吹いてきて,夕方には山からの冷たい風が吹いてくると,ここはここちよい緑の木陰のスペースになります.

 ここで朝な夕なに,お茶を飲みながら語り合う,真に平和な光景が想像できそうです.

 しかし,中央では,この平和を根底から覆す「たくらみ」が露骨に進行しています.

 ヘチマたちは,この愚かな蠢きを,どのように見つめ,考えているのでしょうか.

 まもなく,このヘチマの先端が南と北から交差するようになります.

 その頃には一斉に花が競い合うように咲くことでしょう.

 この花たちは,空に向かって花びらを開きますので,今度は,それを上から眺めてみようと思っています.

 もしかしたら,緑の回廊の上に,黄色い花がそこら中に咲き匂う光景になるかもしれませんね.

 そこには,ハチたちもきて,盛んに蜜を吸い合うことでしょう.

 これも,さぞかし,真に平和な情景を繰り広げるこにになるでしょう.

 その平和を,ヘチマやハチたちと一緒になって大切にしなければならない時がきたようですね(つづく).