「6つ目の松」は壮観でした。

 忙しさをすり抜けて、これは何としても、見に行かねばと思ったかいがありました。

 この作者は長谷川等伯、日本の絵画史上の最高傑作だけのことがあり、心の底からの感動を覚えました。

 聞くところによれば、この絵画は九州初上陸だそうで、4月26日開館の大分県立美術館の企画に感謝いたしました。
等伯1
 じつは、約2年前に、高専出身の気鋭の作家である安倍龍の『等伯』という小説を読み、かねがね、この本物の松林屏風を、ぜひとも拝見したいと思っていました。

 この写真は、その屏風絵の右端に描かれた松の木であり、絵葉書にもなっていました。

 絵の内容については、別稿で触れることにして、念願の絵画に出会えたことで、昨日は、とても心豊かになることができました。

 等伯は、千利休によって絵画の第一線に登場することができた絵師であり、そのために、秀吉によって自らの命を危うくさせられたこともありました。

 安倍龍の小説によれば、その秀吉は、この松林屏風の前に立ちつくし、戦争によってたくさんの命を失わせたことを思い出し、涙したのでした。

 それは、心を洗わせ、平和の大切さを秀吉の心に呼び覚まさせた涙だったそうです。

 どこかの国のピーターパン病の方に、この絵を観ていただく必要がありますね。