梅雨入りして3日目になりました。

 昨日は、2日間降り続いた雨が上がって快晴の日でした。強い夏のような陽ざしが植物たちに降り注いでいました。

 そのせいか雨でたっぷりと水分を吸い込んだ植物の身体に、その太陽の強い陽ざしが射し込み、蒸散が一挙に行われたせいでしょうか、その植物たちの葉っぱはみな萎れていました。

 植物たちにとっては、これは異変であり、さぞかし、その対応に追われたことでしょう。

 なかには、その異変に耐えきらなくなり、身体を弱らせてしまうのもありました。

 この試練に耐えながら、それを乗り越えてたくましく成長していく、それが彼らに与えられた使命なのでしょう。

 その試練を乗り越えて、たくましく成長していこうとする生命エネルギーを迸らせて生きようとする姿は、真に立派です。

 さて、昨日は、我が家の庭で育っているスペアミントの葉をやや多めに収穫し、それをお茶にしてみました。

 まず、よく洗って汚れを落とし、それを大きめのヤカンに直接入れて煎じただけのお茶です。

 これがなかなかおいしく、何回も飲み続けてしまいました。

 また、昨日はお客さんが来られ、彼らに、煎茶と、このミント茶の両方を出したのですが、このミント茶がなかなか好評で、こちらばかりを何度もお代わりされて飲まれていました。

 たっぷりとミントの香りと味がして、おいしいと思われたからでしょう。

 そんなわけで、ヤカン一杯のミント茶がすぐに無くなってしまいました。

 そして本日は、その煎じられたミントの葉が残っているヤカンに水を継ぎ足し、再び、そのお茶の味と香りを、再び楽しんでいます。いまだ、十分に、それを味わえるお茶が維持されています。

 ところで、この中庭のミントは、その成長度において、外庭に植えられているものとは、やや事情が異なっています。

 まず、背丈が違います。外庭のミントの背丈は、せいぜい30㎝程度ですが、中庭のものは、その倍以上はあります。それから葉の大きさも、数倍違います。

 それから、葉の柔らかさも違います。外のは硬く、摘まんで、その味を確かめてみると、それもかなり異なっています。

 ある意味で、中と外では、まったく別のミントができているのではないかとさえ思われてしまいます。もちろん、外のミントを中に持ってきて育てただけですから、そのルーツ同じものです。

 にもかかわらず、これだけ違うのですから、これは「注目に値する現象ではないか」と密かに思っています。

 こうして、ミントとは、お茶を飲むことで対話しています。

 植物との対話は、まず自分で育て、そして、それを自分で食べることによって一体化を実現する、これらの行為を通じて成し遂げられることではないかと思っています。

 中庭には、まだたくさんのスペアミントが育っています。たとえ、それが無くなっても、外のミントを抜いてきて、こちらで育てることができますので、このスペアミントとは、それこそ長い付き合いができそうです。

 おいしいミント茶をいただきながら何を思うか、その思索も楽しみですね(つづく)。
siran
                  3年前に山口から持ってきた紫蘭(しらん)