昨日は、例によって、国東安岐港の魚の競りに行きました。

待ち合わせの友人の二組も来られていました。

この日は、大漁で、いろいろとおもしろいことが起こりましたが、それについては、「国東の食環境」の方で詳しく紹介させていただきます。

この競りの後に、近くの「里の駅」で野菜を買いに行きました。

近頃は、店頭に並ぶ野菜が少なく、ニラの若葉を一袋買うに留めました。

この場合、若葉とは背丈が30㎝程度の小ぶりのものをいい、これだと柔らかくて美味しく、私のお気に入りの一つです。

その後、これまたお決まりのコースで、近くのホームセンターに足を伸ばしました。

ここの苗を売っているコーナーで、おもしろい光景に出くわしました。

隣の年配の男性が、イモの蔓を買おうとしていました。

人気の「紅はるか」の蔓がいくつもあり、その蔓の品定めをされていました。

蔓が10本で498円でしたので、かなりの値段です。

通常の客は、これを一束買うのですが、この方は違って、二束、三束、そして四束を買おうとされていました。

よほど、芋作りが好きな方ではないかと思いました。

ところが、その傍にいた奥さんが、それを見て怒りはじめました。

「そんなに買って、どうするのですか?」


頭ごなしに、こういわれて、ご主人の方も、カチンときたようでした。

それから、しばらく、このやり取りが続いたようでしたが、この勝負、最後は奥様の勝になりました。

さて、その争いの種になった「紅はるか」ですが、これは非常に美味しい芋の品種です。

甘くて、歯ごたえがよく、私も、よく、これをスーパーの店頭で買います。

他の品種の「紅あずま」「あんのう芋」よりは優れた品質で、店頭価格も高い芋です。

この紅はるかを、温度15℃で約45日間貯蔵して出荷されるのが、「甘太」という商品名の芋です。

全国的にも有名だそうで、ブランド化されつつある大分県の名産ということができるでしょう。

地元のみなさんも、この芋が好きなようで、この芋がやや格安で店頭に並ぶと、すぐに売り切れてしまいます。もちろん、その中の一人が私です。

ですから、先ほどの方も、この芋が好きで、大量に育てたいと思われたのでしょう。

私も、同じように、そう思ったのですから、その心理をよく理解することができます。

ーーー 来年は、これを植えられるようにしよう!

植えるところがないのでは、これは、どうしようもありません。まずは、その用地の確保と土壌改善からですね。

ところで、昨日は、まことに小さなことですが、うれしいことがありました。

それは、待望の苗を見つけたからでした。

その苗の名は、「コリアンダー(通称『パクチー』ともいう)」です。

友人のK1さんから勧められ、この2年ばかり、その苗を探し続けていました。

それがようやく見つかりました。

早速、6株買って中庭の6か所に植えました。

このコリアンダーはセリ科の植物であり、K1さんによれば美味しい野菜だそうで、これをいつか育てて食べてみたいと思っていました。

しかし、入植の際に吃驚したのは、その強烈な臭いでした。

その折に、葉や根を刺激したせいでしょうか、独特の臭いがしてきて、「これが、コリアンダーの臭いか」と深く印象付けられました。

根もしっかりしていて、たくましい植物ではないかと思いました。

さて、それが成長した後の味は、いかがでしょうか。

それを想像しただけでも楽しく、ゆかいになりますね。

K1さん、ようやく、コリアンダーを手に入れました。

まずは、それぞれ条件が異なる6か所に植えましたので、これから、しばらく、その成長ぶりを観察しながら、じっくり対話をしていきたいと思います(つづく)。
コリアンダー