先日の魚の競り市場の続きです。

魚は、発泡スチロールの箱に海水が入れられて生かされた状態で競りにかけられます。

その中で一際目立った魚がありました。

体長70㎝にもなる大きな天然鯛でした。

「これは、大きいねぇー」

競りは、この鯛も含めて、進んでいましたが、なぜか、この鯛は、残ったままで、だれも、これを買おうとしていませんでした。

そのせりが終わりかけたころに、この鯛の落札金額を見せられて吃驚しました。

その金額があまりにも安いので吃驚したのですが、それは、鯛の尾ひれの近くが食いちぎられて欠落していたからでした。

「そうか、これで安かったのか!」

それにやや傷んでいる様子もあり、誰も買わなかった理由が解りました。

「どうしますか?」

と尋ねられ、こんな掘り出し物はないと思い、買うの一手であると返事をしました。

なにせ、体長70㎝の鯛が、買値で700円ですから、お買い得と判断させていただきました。

70cm鯛20150425

「どうやって、食べようか?」

「そのまま、鉄板焼きで焼いて食べようか!」

という意見もありましたが、結局、鍋に入れて食べることになりました。

しかし、鍋用といっても、このサイズの鯛ですから、何回かに分けて食べることになり、昨日は、この切れ端を鍋に入れていただきました。

切り身が柔らくて厚く、そして何ともいえないおいしさであり、感激しました。

「これは、おいしい、買って正解だったね!」

鍋の汁にも、この鯛の味がよく出ていて、「なんだか得したね」と、いい合いながら、この巨大鯛の味を満喫させていただきました。

やはり、「腐っても鯛」のごとくで、腐ってはいませんでしたが、購入金額の数倍の価値を示してくれた鯛となりました。

時には、このような掘り出し物があり、これだから、また、競りに行こうかという気分になるのも無理はありませんね(つづく)。