マイクロバブルがいつでも大量に発生させうる「新物質」であること、そして、それが固有の物理化学的特性を有し、そして優れた機能性を有していたこと、ここにマイクロバブル技術の本質があります。

それゆえに、水を得た魚のように、そして砂に沁みこむ水のように、マイクロバブル技術は、わが国の産業と国民生活のなかに分け入っていったのでした。

この広大な裾野形成は、まるで富士山のようであり、この水平方向の技術的拡散によって、その土台形成が可能になり、これから、その土台の上に建物を積み重ねていく時代に入る、これが現段階であるということができるでしょう。

また、マイクロバブル技術の研究も徐々に進展してきました。たとえば、今回の出版社「情報機構」の『マイクロバブル(ファインバブル)のメカニズム・特性制御と実際応用のポイント』においては、約50人の執筆者が名を連ねています。

これらについて、個々にはさまざまな内容の展開がなされています。

全体としては、上記の裾野形成の反映が、ここにも反映されていますが、真に広範囲の分野での切込みがなされていて、ここにマイクロバブル技術の重要な特徴が現れています。

そして、第3の特徴は、マイクロバブルの生物活性が生み出されることにあります。

この作用は、動物、植物、微生物の個々の分野での特徴を示しながらも、その基本においては共通の部分もあり、それゆえに、そこに普遍的な本質があるのではないかと思っています。

個々の生物活性の事例については、膨大な量がありますので、ここでは省略させていただきます。その一部については、本ブログにおいて紹介されていますので、そちらをご参照ください。

なお、この生物活性については、この度、「生物適応水」、「生理活性水」という2つの概念を明らかにしました。

前者については、生物適応物質としての空気と水を用いてマイクロバブルを生成しますので、そのマイクロバブルを含む液体を生物適応水と表現することにしました。

また、生理活性水は、文字通り、生理活性物質が生成された水のことをいいます。

マイクロバブルを含む水は、この両方の特徴を有していますので、そのことを体系的に考察し、上記の本の第2章第5節に示しておきました。

おそらく、マイクロバブル水としては、初めての本格的な論考になるのかもしれませんので、これを「たたき台」にして、マイクロバブル水に関するさまざまな究明がなされることが大いに期待されます
(この稿おわり)。
武州千住


                     北斎富獄三十六景 上総ノ海路