先日、福山駅のコーヒー店で、マイクロバブル仲間のK1さんと懇談することができました。

3月末で退職、素浪人になられるそうで、残りの人生をマイクロバブルとともに過ごされるとのことのようで、注目される現象だと思います。

マイクロバブルが人生を支える、これは、マイクロバブル技術が進化を遂げてきた証でもあります。

そのK1さんとの懇談において、「おもしろい」話が出てきました。

それは、私のブログを毎回読まれていて、とくに、国東の食環境シリーズでは、それを読むだけでは飽き足らず、その魚を実際に食べてみたいといい始めたことでした。

都会では、いい魚がなかなか手に入らないと常々仰られ、こちらに来た時には一緒に市場の競りにいっては、その魚を購入され、手荷物として持って帰られる彼ですから、そう欲するのも自然のことだと思われます。

ここ国東は、大分県でも特殊なところで、他の地域とは隔絶された経済圏が形成されています。

そのことが、この「ありえない現象」を可能にしようとしているのだと思います。

その「ありえない」現象とは、いったい、どういうことなのでしょうか?

すでに述べてきたように、ここ国東では、生きた新鮮な魚を、港の競りで格別に安く買うことができます。

お客さんや、めでたいことがあると、その魚をよく買いに行きます。

業者のみなさんが競り落とした魚を、約1.3倍前後の値段で買うことができます。

また、それを買い取った地元のスーパーは、この買取り価格の約2倍で魚を販売しています。

それでも、他の都市と比較すると安く、大分市に住む主婦の方が、この競りで買い取った価格の約3倍が、毎日買う魚の値段だといっておられました。

そして、大きな都市になればなるほど、この価格が上昇し、3倍から4倍にまでなって販売されているのではないかと思います。

さらに、K1さんの実感によれば、本当に新鮮で美味しい魚は、東京ではなかなか得られないというのです。

ですから、私のブログを読む度に、「読むだけではつまらない。食べてみたい」という気持ちが起こるというのです。

もちろん、私の方も、そのように食欲を誘起させる叙述をしていますので、そのような気持ちになっていただくことは真にありがたいことなのです。

そこで、このK1さんの気持ちを大切にして、こちらの魚を送付できるかどうかをまじめに検討してみました。

それが定期的に続くかどうかは、その採算性にあります。すなわち、大きく損をしない形態で、成り立つかという問題です。

以下は、その試算結果です。

 ①魚 ➡ これは競りにいったときに買うものですから、その日しだいで変わります。

 それでも、高級魚か、そうでないかによって多少事情が変わります。また、こちらは白身の魚が多く、東京ではなかなか食べられないものがよいと思います。

 たとえば、すずき、さわら、鯛、イシモチカレイ、天然ヒラメ、車海老、それから関鯵とほとんど味が変わらない鯵、真蛸といった類です。これらを一応高級魚と呼ぶことにしましょう。

 これに対し、下級魚は、小さくて数が多いものです。やりイカ、鯵、ヒメイチ、小エビなどです。これらは、たいがい、一箱1000円以下になります。

 仮に、ここでの購入価格を2000円としましょうか。これが、東京では6000円で売られていると推測します。

これは約3倍の値段です。これは、大分市での値段と同じですから、この東京価格はやや控えめな値段といえます。

 2000円ですと、上記の高級魚が買えます。

 たとえば、新鮮なホゴを例にとりましょうか。体長約20㎝の新鮮ホゴは、地元のスーパーで1匹約250円で売られています。この半額が競りでの購入価格に相当します。

 そして、この程度のホゴが、北九州市若松では800円だと叔父さんがいっていました。おそらく、東京では、それ以上になると思います。

 2000円ですと、このホゴが、14~16匹買うことができます。

 これですと、K1さん宅では、一度にすべてを食べることができない量になります。

 煮つけと唐揚げにしても、しばらくは食卓を賑わすことでしょう。

 ②運送料 ➡ 今のところ「ゆうパック」のチルドで送ることを想定して試算しています。

 この値段は、梱包するサイズによって決まるようで、それを80サイズにすると、そのチルドの運送費が、1690円になります。また、100サイズですと、約2000円になります。

 ここで、魚の値段を2000円とすると、この送料を併せると、3690円になります。

 ③次に、鮮魚用発泡スチロール、ビニール袋などのパック経費、これを約300円とします。

 そうすると総合計は、約4000円になります。

 「ホゴ15匹4000円、K1さん、この話に乗りますか?」

 鯛ですと、おそらく、体長30㎝級で、4~5枚は可能になるかもしれません。車海老ですと、12
匹、真蛸だと大きいのが2つ、スズキですと体長50㎝級が1本、これらが同等になります。

 また、小エビですと2箱分になり、これだとサイズ80㎝の箱ですと確実に溢れてしまいます。

 ④最大の問題は、鮮度が保てるかにあります。今のところ、「ゆうチルド」の送付では2日かかります。

 これは、実際に食べてみないと解りませんので、東京での魚の味と送付された魚の味の比較研究が重要になります。

 これは、試験官としてのK1さんと奥様、そして近所の方々の役割になります。

 ⑤送る量の問題

 魚の量は、最小サイズで考えていますので、その量を増やせば、より「お得になる」ことは間違いありません。

 2つの家族で、たとえば10000円を出して買うとなると、それこそ、鯛とホゴ、蛸、そしてエビも買えるということになります。

 この話をして、素浪人のK1さんは、すっかり、その気になられたようです。

 これは、東京人を喜ばす方法として「おもしろい」、私も、このように思い始めています。

 昔、森村誠一さんの小説に『高層の死角』というものがありましたが、これに因めば、『国東の死角』に相当するものが出現したといえそうです。

 これで現代文明に隔絶され、昭和の匂いを漂わせる国東に、ひとつの光明をもたらすかもしれませんね(つづく)。
hogo
競りでの購入価格に詳しい家内に、このホゴの購入価格を推定していただきました。これで800円といっていました。この推定結果と上記のことには、あまり矛盾はないようです。