この頃、長女がお産のために、里帰りしていました。

身重ななかで、私の右足に溜まった膿を揉みだしてくれました。

足の方は、改善に向かわず、ますます悪くなって、膿の溜まる部分が増えていました。

それゆえ、足の歩行も徐々に困難になっていきました。

それから、歩く度に激痛が押し寄せ、歩行の度に苦痛を感じていました。

それでも、なんとかマイクロバブルで治そうと思って、実験だけは続けていましたので、今思えばなんとむちゃくちゃなことかと思いますが、当時は、真剣で、マイクロバブルで何とか改善してほしいと思っていました。

じつは、1月20日に、㈱ナノプラネット研究所主催のマイクロバブルに関するセミナーを開催することが決まっていましたので、これだけは、なんとか予定通り、講師を努めたいと思っていました。

じつは、これも誤った判断でしたが、とにかく、ここまでは頑張ろうと思っていました。

そのうち、風呂に入ってから、出ることが困難になりました。

気力を振り絞って立とうとするのですが、なかなか立つことができませんでした。

気力を集中して、そして、力を込めて、手すりを握りしめて立とうとするのですが、それができないのですから、相当、力がなくなっていたのだと思います。

この段階では、病名は解らず、唯足が腫れる病気であるという認識でした。

マイクロバブルの風呂に入りながら、その腫れた患部にマイクロバブルを当ててみましたが、それで急に改善されるということはありませんでした。

この時点では、膿を出せばよいのではないかと単純に思っていただけですから、その腫れた部分を指で押し膿を出したり、ときには、そこに指を突っ込んで膿を取り出すという、とんでもないことまでしていました。

まさに、「無知蒙昧(むちもうまい)」とは、このことで、愚かなことを必死で行っていたのですから、私の頑固さも相当なものでした(つづく)。