食品生活センターの調査によれば、国民の87%が、おいしい野菜を求め、続いて81%が野菜で健康生活をおくりたいと願っています。

国民の9割、8割が、おいしくて、新鮮、安全な野菜を欲している、これが現実です。

この国民的要求に応える必要があります。

これに対して、その野菜の供給側は、どうなっているのでしょうか。

まず、農薬問題です。

露地栽培の場合、必ずといってよいほど、野菜の害虫問題が発生します。

この虫を駆除するために農薬が使用されています。

また、この農薬使用で、傷みやすくなります。

以前に、農薬使用のキュウリと無農薬のキュウリを比較していたのを見たことがあります。

前者は腐りやすく、後者はいつまで経っても腐らないとのことでした。

農薬使用で野菜が傷む、そしてそれが確実に味に影響をしています。

今では、農薬使用の野菜の味が解るようになり、それに違和感を覚えるようになりました。

無農薬野菜に慣れ親しんでいるうちに、農薬使用野菜の味が解るようになり、自然にその分別を行い、農薬野菜を回避するようになりました。

次に、味の問題ですが、今の市販の野菜は、大きさや色が整えられているだけで、味は二の次になっているような気がします。

なぜなら、野菜は、時間をかけて育てることでおいしくなるのであって、短時間では、そのおいしささが出てこない、蓄積されないと思うようになったからです。

よく、ホームセンターで苗を買ってきますが、これを試しに食べたことがあります。

これは、食べられるようなものではなく、すぐに毎回吐き出してしまいます。

手っ取り早く大きくなっても、旨み成分が出現するまでには至っていないからだと思います。

ここに、その落とし穴があるように思います。

なぜ、このような事態になっているのか。

私は、植物としての基本が成り立っているのかどうか、ここまでさかのぼって考え直す必要があるのではないかと思っています。

次回のシリーズにおいては、その問題により深く分け入るつもりです。

三島 朝霧

                             広重東海道五十三次 三島・朝霧