マイクロバブルは、生まれると同時に収縮を開始し、その反動で、収縮とは反対に膨張しようとします。

しかし、今度は、その膨張の反動で、収縮に向かいます。

この時、収縮によってマイクロバブル内の圧力は高まり、その期待はより溶解しやすくなります。

逆に、膨張する時には、圧力が低下し、マイクロバブル内の気体は、溶けにくくなります。

しかし、全体としては、収縮の方が勝り、しだいに内部の圧力が高まり、より気体が溶けやすくなっていきます。

やがて、内部の気体は、すべて溶けてしまい、その気体成分はなくなってしまい、マイクロバブルの消失が起こります。

ここで、注意を要することは、「マイクロバブルがはじけて圧壊してしまう」という見解がまことしやかに流布されていることです。

この「圧壊」とは読んで字のごとく、「圧力でマイクロバブルが壊れる」という意味でしょうから、その現象が存在することを実際に示さないと、その現象を正しく説明したことにはなりません。

実際に、マイクロバブルを可視化し、その収縮過程を詳しく観察すると、それは、壊れるのではなく、内部の気体が溶けて消えていくのみです。

いくら、マイクロバブルが壊れる様子を探そうとしても、それは存在しない現象なのです。

おそらく、何か高温高圧な現象を想像し、それを圧力で壊れると表現したかっただけのことであり、それは、想像の産物に過ぎなかったのではないかと推察しています。

マイクロバブルの収縮現象は、連続的に発生する現象ですから、気泡が破壊されるという特殊な物理学的条件が生まれる現象ではないのです。

もう一つの想像の産物は、「マイクロバブルが圧壊しないとナノバブルが生成しない」という「思い付き」です。

マイクロバブルは、収縮しながら「マイクロナノバブル」へ、そして「ナノバブル」へと変化していきます。

注1)マイクロナノバブルは、直径が数百ナノメートルから10マイクロメートルの気泡のことをいい、その区別がなかなか難しいサイズの気泡のことをいいます。

注2)ナノバブルは、その直径が数百ナノメートル以下の気泡のことをいいます。

このマイクロナノバブル、ナノバブルは、マイクロバブルが収縮する過程で瞬間的に、きわめて短時間に出現する現象であり、マイクロバブルの付随的現象ということができます。

さて、本日の結論は、次の通りです。

マイクロバブルは、収縮しながら溶解し、液体中に消失していく気泡です。

マイクロバブルの「圧壊現象」は、実際に観察された現象ではなく、想像の産物である可能性がありますので、科学的検証がきちんとなされるべき現象といえます
(つづく)。