単独記事としては最長の50回になり、それを記念する記事を書かせていただきます。

このところ、寒い冬が続いています。身体も冷え込んで、健康管理にも気を使います。

K1さんは、夜にたっぷりとマイクロバブル入浴なされ、朝、気持ちよく目覚められると、30分以上のベッド体操を日課とされ、健康を維持されているようです。

一方、私は、このところ朝風呂が多く、しかもたっぷり長風呂をさせていただく日々が増えています。

おかげで、この入浴生活がよいのでしょうか、原稿書きの毎日の割に、疲労は軽い状態で済んでいるようです。

長風呂の原因は、新聞や雑誌、さらには単行本を持ち込んで読書に耽ることにあります。

つい最近は、若手官僚の方が書いた「原発ホワイトアウト」、「東京ブラックアウト」がおもしろいですね。

いずれも、原発関連の本ですが、政府の中枢の動きや考えがまことに鮮やかに描写されていて、その危うさのあまり、これでは、二度目の「福島メルトダウン」が起きてもふしぎではないな、と思いました。

そして、その「ホワイトアウト」の最後には、日本で最大の原発で、その二度目が実際に起こってしまいます。

テロによる送電線の爆破、凍結による第二次発電機の未発動、電源喪失によって、原子炉はメルトダウンに向かいます。

その知らせが政府によって発表され、原発周辺は避難をしようとする住民で大渋滞します。外部から助けを呼ぼうにも、そこに近づけないほどの混乱が起こり、すべての交通経路がシャットアウトされてしまいます。

そして、いつか聞いたアナウンスが、再び政府の官房長官からなされます。

「ただちに心配するような放射能汚染の状態ではありませんので、速やかに避難してください・・・・」

しかし、福島第一原発の放射能汚染は、現在では、東京の一部や北関東にまで広範囲に広がり、依然として深刻な影響を与え続けています。

これで先進国といえるのでしょうか?いえるはずはありません。

心のどこかに、このような心配や恐れがあるからでしょうか。

この本が評判になり、よく売れているのは、それらの本質に触れているからではないでしょうか。

それにしても、さすが現役官僚の方が書かれただけあって、かれらの生態や習性がみごとによく描かれています。

さて、後者の『東京ブラックアウト』は、どのような結末に向かうのでしょうか。未だ半分しか読んでいませんので、それを楽しみにしながら、マイクロバブル入浴を続けることにしましょう(つづく)。