「そうか、よい焼き物を作るには、よい水が必要なのか。しかし、どのような水がよいのであろうか」

「しかも、それは、土あってのことだから、その土の状態にも左右されはずだ!」

「その土は、どのようなものなのか。そして、その土は、どのように作られていくのか?」

どんどん、その疑問が膨らんでいきました。

ーーー まずは、古くら、どのような水が使われてきたのか、そして、今度の井戸水は、その水と、どう違うのか? それとも同じなのか? この辺から探っていくことにしよう!




このことをM2さんにも話して、その検討を行うことにしました。

ところで、M2さんは、この井戸水が出てきたことによって、すっかり、X先生と仲良しになり、その後も交流を深められ、それが、先日のK1さんと一緒の訪問に繋がりました。

そこで、今度は、K1さんのことを少し紹介しておきましょう。

K1さんは、このブログにおいてもたびたび登場していただいた方で、当然のことながらマイクロバブル入浴仲間のお一人です。

K1さんとマイクロバブル入浴の関係を語ろうとすれば、それこそ延々と述べなければ、それを終えることはできない、それほど数々のエピソードの持ち主です。

また、マイクロバブル、はK1さんの人生を変えたといってもよいほどの大活躍を成し遂げました。

それも一度や二度ではなく、K1さんがマイクロバブルと親しめば親しむほどに、その回数が増えていくのですから、これは、まさに中途半端な話で終わるものではありません。

しかも、かれは、前の職場において最高ランクの番組を担当していたカメラマンでしたので、物事の本質をズバリ見抜く力に長けていました。

これを、「鋭く、大きな直観」と言い換えることもできます。

この持ち主は、日本沈没の田所雄介博士、東京大学名誉教授の佐藤浩先生でしたが、カメラマンにおいては、この方が、そのような直観の持ち主だと日頃から思っています。

おそらく、その直観を働かせながら、その対象物を撮影することを長年鍛えてきたのだと思います。

そして、K1さんの優れたところは、その直観の持ち主であるとともに、その直観に基づいて見抜いた本質をきちんと文章で描けることにありました。

M2さんから、X先生の話をいろいろと聞きながら、そして、その話が世の中には知られていないということのようでした。

そこで、私は迷わず、そのK1さんに、

「どうですか、真におもしろい話がありますが、一緒に瀬戸内市までいきませんか?」

こう誘うと、すぐに快諾の返事をいただくことができました。

毎日のようにメイルを交信し合い、長い付き合いをしてきたK1さんですから、かれの指向のことはかなり理解できるようになっていました。

そして、その予想の通り、
かれは、この窯場を尋ねて、小さくない刺激と感動を得たようでした。

「さすが、K1さんは鋭い。 大きな直観力の持ち主だ!」

そのことは、その刺激と感動を受けた内容を認めた文書を見ることによって、より明らかになりました。

「この話は、世の中に埋没させてはいけない。その本質を突き、後世に残すべき事業である!」

この理解を深めたK1さんの動きは、素早く、かつ適格なものでした。

まず、友人と協力して、小型ヘリコプターを飛ばして空から、この窯場を撮影したのです。それから、山奥の土づくりの現場や昔からの水の採取現場の撮影もなされたそうです。

もちろん手弁当での撮影ですので、それだけ確かなものがあり、本気の撮影がなされたのでした。

そして、私も参加させていただいたX先生とのインタビューを行うことになりました。この時も約二時間、それこそカメラを前にしての真剣勝負のやり取りが交わされたのでした。

そして、今回は、二度目のインタビューが行われ、もちろんK1さんも熱心にカメラ撮影を行っておられました。

この真剣勝負のインタビュー、その主人公のX先生も、その直観が働く方でしたので、すぐに、科学的特性を理解され、その的確な見解が返ってきますので話が弾みます。

そして、このやりとりはどんどん進み、いつのまにか自然に議論が盛り上がって互いにおもしろくなり、時に感激しあうのです。

これを「本当の議論」というのでしょうね。

まさに、むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、そしてふかいことをおもしろく、おもしろいことをゆかいに、過ごすことができたのでした(つづく)。