前回示させていただいた「黒い手」の問題は,毎年6万人の若い美容師さんを辞めさせているとのことですから,これは美容師業界にとっても由々しき問題だと思います.

聞くところによると,毎日,ごしごしとシャンプーをかけて,ごしごし頭を50人前後洗うのですから,このような手になってしまうのは,ある意味で当然のことといえます.

また,この手荒れの問題は,美容師さんだけに留まりません.冬場の乾燥によって多くの主婦が,同じ現象に陥ります.

なんとか改善してほしい,よい方法はないか,そのような希望と探索がなされている問題だといえます.

結局、この時は、私が開発した「手荒れ改善装置」は、実際に良い成果を生むことができませんでした。

その理由は、こちらが指定したように、その手を装置内に入れて改善すという行為がなされなかったことにありました。

まず、仕事の開始前と終了後にそれぞれ約5分間、また、途中で1、2回も手を入れて改善するということにしていましたが、これが、忙しすぎて、徐々に難しくなっていったのでした。

仲間が働いているのに、自分だけが休んでいるように見えて気が引ける、5分は長く、待っておれない、とくに、仕事前と仕事終了後は忙しく、手を入れる時間が割けないなどのことが影響していました。

そこで、この方法を中止し、代わりにお風呂の装置を貸出し、家に帰ってからゆっくり風呂に入ってマイクロバブルを当てていただくことにしました。

これなら気兼ねなくできますので、この提案は歓迎されました。

そして、このマイクロバブル入浴と頭を洗う回数がピークを過ぎて減ってきたこともあり、手荒れの黒い手が、徐々に改善し、元通りになっていきました。

ここで、私があっさりと次の方法に移行させたことには、次の理由がありました。

マイクロバブルの効用は、その浸潤する面積が多いほど発揮されますので、手のみを入れるのと
身体全体を入れるのとでは、それこそ、その表面積の差は数十倍の違いになります。

しかし、お風呂と手を入れた装置とでは、その容積が、これまたかなり異なります。この二つを考慮しますと実際の効率は次のようになります。

 入浴効率=(身体全体の浸潤表面積と手のみの浸潤表面積の比)/(お風呂の容積と手の改善装置の容積の比)

これを実際に計算してみると、おそらく数倍の効率改善がなされたのだと思います。ただし、これは、同じ浸潤時間であると仮定してのことですから、入浴時間が多ければ、その分だけ、さらに効率が高まることになります。

その改善後の手の様子を示しておきましょう。これが何よりの証拠であり、手荒れを防ぐことは可能ということが解りました(つづく)。


改善後4月4日(1カ月後)

手荒れが改善した手(実験開始後27日目)