2つ目のキーワードは「生物適応物質」です。
これは、この地球上で、生物が生きていくために適した物質のことをいいます。
具体的には、空気、水、土など、地球の表面にたくさん存在している物質です。
地球上の生物は、これらの物質とともに形成され、育ち、進化してきました。そのため、これらの物質が生物に悪影響や副作用をもたらすことはありません。
すなわち、生物にとって安全安心の物質であり、最近では、「地球にやさしい物質」ともいわれています。
この生物適応物質に相反する用語が「非生物適応物質」です。この物質は、生物の成長を脅かし、障害をもたらします。
換言すれば、生物にとっては、危険で、数々の副作用をもたらす物質ともいえます。
この非生物適応物質は、地表ではなく、地球の奥深くに存在します。
かつては、この地球上に文明がいまだ発達していないときには、この地下資源物質を掘り出し、地球表面にまで運び出すことはありませんでした。
ところが、人類は、文明を発達させる過程で、その地下資源物質を掘り出し、それを利用するという行為に走るようになりました。
たとえば、石炭や石油を掘り出し、それを燃やしてエネルギーにし始めました。
これによって巨大な熱エネルギーを造ることができるようになり、それを運動エネルギーに変換できるようになったのです。
機関車、自動車、そして、熱エネルギーを電気エネルギーに変換させて動く、新幹線や電化製品の数々が造られるようになりました。
これによって、人類は驚くほどの便利さを得ることができるようになりましたが、一方で、その日生物適応物質を、地下から地表面に持ち出すことによって、ヒトを含めた生物の生育を脅かし、時には障害をもたらすようになったのです。
今では、この非生物適応物質が、多くの病気やアレルギー、そして「公害」の原因となって、生物の生存や地球環境の維持に重大な影響を与えるようになったのです。
以上を踏まえて、マイクロバブル技術のことを考えてみましょう。
マイクロバブルの発生に必要なものは、空気と水であり、いずれも、代表的な生物適応物質です。
当然のことながら、それしか用いませんので(もちろん、空気と水以外の気体、液体の使用も可能ですが、ここでは、それらの適用問題は省いて考察します)、マイクロバブルからは、生物の生育に関する障害や副作用は発生しません。
これが、マイクロバブルは安全安心物質であるという根拠といえます。
しかし、「なにか、悪いことが起こるのではないか。まったく安全安心であるとはいえないのではないか?」、よく、このような質問を受けていました。
私も、安全安心だと思いながらも、どこかに、そのような危険をもたらす場合があるのではないかと思って、細心の注意を払って、それを探してきました。
そして、それは一例のみでしたが、マイクロバブルを極限られた条件で使用したときに、問題が起こったことがありました。
貝が産卵した幼生に、過度に直接マイクロバブルを与えると、その幼生の一部が、何らかの原因で(より高温化されたせいか、あるいは、幼生を吸い込んで、マイクロバブル装置内で粉砕してしまったせいか、のいずれかだと思われる)、斃死するという報告があり、私も、それを直に観察させていただいたことがありました。
しかし、この幼生がやや育って、1㎜前後の大きさになると、その恐れがなくなり、逆に正常によく育つようになることも確認することができていました。
ですから、マイクロバブルのエネルギーは、生まれたばかりの、しかも非常に小さい生物にとっては強すぎることがあるようで、そのような適用条件においては要注意であることを学ばせていただきました。
それから、この問題は、非常に小さな容積のなかでマイクロバブルを発生させる場合と海や湖、さらには大容量の容積の水の中でマイクロバブルを発生させる場合では、その事情が異なるという問題とも結びついています。
この問題は、小さな容量の海水の中でマイクロバブルを大量発生させたときという、いわば限られた条件のもとで発生した現象でした。
それから、これは、マイクロバブルが微生物に及ぼす問題とも関係していますので、その後の重要な検討課題ともなっていきました。
もちろん、「マイクロバブル」と称していても、性能がよくない装置を用いた場合も、この問題に関係します。
それは、百マイクロメートルサイズの微笑気泡(厳密には、直径が60~70マイクロメートル以上のサイズの気泡も含まれます)や、非常に数が少ない、すなわち、微量の微笑気泡しか出ない場合において、よく起こる問題でもあります。
ご存知のように、これらの場合は、マイクロバブルの効果が「ほとんど出ない」という状態に陥ってしまいます。
このような事態は、意外とよく見かけることでもありますので、みなさん、要注意ですよ。それから、効果のない「微笑気泡」と「マイクロバブル」の区別がよくできるようになる必要もありますね。
かつて、ある高専のトップにおられた先生が、「マイクロバブル」と書いていたので、私が開発したものだと勘違いされ、その商品を買ったら、「ちっとも効かなかった」といって、報告をしてきたことがありました。
「かなりの知識人」といわれる方においても、このようなことが起こるのですから、みなさん、その効果をよく確かめてから購入されるのがよいと思います。
その際、問題は、その「効果とは何か」ですが、それについては、本ブログで繰り返し書いてきたことですので、まずは、それをよく読んでいただくのがよいと思います。
いずれ、そのように「がっかり」された方々については、機会を得て、具体的な対応策を示した記事を認めさせていただきます(つづく)。
これは、この地球上で、生物が生きていくために適した物質のことをいいます。
具体的には、空気、水、土など、地球の表面にたくさん存在している物質です。
地球上の生物は、これらの物質とともに形成され、育ち、進化してきました。そのため、これらの物質が生物に悪影響や副作用をもたらすことはありません。
すなわち、生物にとって安全安心の物質であり、最近では、「地球にやさしい物質」ともいわれています。
この生物適応物質に相反する用語が「非生物適応物質」です。この物質は、生物の成長を脅かし、障害をもたらします。
換言すれば、生物にとっては、危険で、数々の副作用をもたらす物質ともいえます。
この非生物適応物質は、地表ではなく、地球の奥深くに存在します。
かつては、この地球上に文明がいまだ発達していないときには、この地下資源物質を掘り出し、地球表面にまで運び出すことはありませんでした。
ところが、人類は、文明を発達させる過程で、その地下資源物質を掘り出し、それを利用するという行為に走るようになりました。
たとえば、石炭や石油を掘り出し、それを燃やしてエネルギーにし始めました。
これによって巨大な熱エネルギーを造ることができるようになり、それを運動エネルギーに変換できるようになったのです。
機関車、自動車、そして、熱エネルギーを電気エネルギーに変換させて動く、新幹線や電化製品の数々が造られるようになりました。
これによって、人類は驚くほどの便利さを得ることができるようになりましたが、一方で、その日生物適応物質を、地下から地表面に持ち出すことによって、ヒトを含めた生物の生育を脅かし、時には障害をもたらすようになったのです。
今では、この非生物適応物質が、多くの病気やアレルギー、そして「公害」の原因となって、生物の生存や地球環境の維持に重大な影響を与えるようになったのです。
以上を踏まえて、マイクロバブル技術のことを考えてみましょう。
マイクロバブルの発生に必要なものは、空気と水であり、いずれも、代表的な生物適応物質です。
当然のことながら、それしか用いませんので(もちろん、空気と水以外の気体、液体の使用も可能ですが、ここでは、それらの適用問題は省いて考察します)、マイクロバブルからは、生物の生育に関する障害や副作用は発生しません。
これが、マイクロバブルは安全安心物質であるという根拠といえます。
しかし、「なにか、悪いことが起こるのではないか。まったく安全安心であるとはいえないのではないか?」、よく、このような質問を受けていました。
私も、安全安心だと思いながらも、どこかに、そのような危険をもたらす場合があるのではないかと思って、細心の注意を払って、それを探してきました。
そして、それは一例のみでしたが、マイクロバブルを極限られた条件で使用したときに、問題が起こったことがありました。
貝が産卵した幼生に、過度に直接マイクロバブルを与えると、その幼生の一部が、何らかの原因で(より高温化されたせいか、あるいは、幼生を吸い込んで、マイクロバブル装置内で粉砕してしまったせいか、のいずれかだと思われる)、斃死するという報告があり、私も、それを直に観察させていただいたことがありました。
しかし、この幼生がやや育って、1㎜前後の大きさになると、その恐れがなくなり、逆に正常によく育つようになることも確認することができていました。
ですから、マイクロバブルのエネルギーは、生まれたばかりの、しかも非常に小さい生物にとっては強すぎることがあるようで、そのような適用条件においては要注意であることを学ばせていただきました。
それから、この問題は、非常に小さな容積のなかでマイクロバブルを発生させる場合と海や湖、さらには大容量の容積の水の中でマイクロバブルを発生させる場合では、その事情が異なるという問題とも結びついています。
この問題は、小さな容量の海水の中でマイクロバブルを大量発生させたときという、いわば限られた条件のもとで発生した現象でした。
それから、これは、マイクロバブルが微生物に及ぼす問題とも関係していますので、その後の重要な検討課題ともなっていきました。
もちろん、「マイクロバブル」と称していても、性能がよくない装置を用いた場合も、この問題に関係します。
それは、百マイクロメートルサイズの微笑気泡(厳密には、直径が60~70マイクロメートル以上のサイズの気泡も含まれます)や、非常に数が少ない、すなわち、微量の微笑気泡しか出ない場合において、よく起こる問題でもあります。
ご存知のように、これらの場合は、マイクロバブルの効果が「ほとんど出ない」という状態に陥ってしまいます。
このような事態は、意外とよく見かけることでもありますので、みなさん、要注意ですよ。それから、効果のない「微笑気泡」と「マイクロバブル」の区別がよくできるようになる必要もありますね。
かつて、ある高専のトップにおられた先生が、「マイクロバブル」と書いていたので、私が開発したものだと勘違いされ、その商品を買ったら、「ちっとも効かなかった」といって、報告をしてきたことがありました。
「かなりの知識人」といわれる方においても、このようなことが起こるのですから、みなさん、その効果をよく確かめてから購入されるのがよいと思います。
その際、問題は、その「効果とは何か」ですが、それについては、本ブログで繰り返し書いてきたことですので、まずは、それをよく読んでいただくのがよいと思います。
いずれ、そのように「がっかり」された方々については、機会を得て、具体的な対応策を示した記事を認めさせていただきます(つづく)。
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