私の、ふしぎでおもしろい、しかし「おかしげな」実験は、繰り返し何回も行われました。

マイクロバブル発生装置を身体の近くで噴射させ、大量のマイクロバブルを身体に直接当てると眠くなり、そこから遠くへと装置を離すと、その眠気が覚めてしまったのです。

これを数回繰り返し、いずれも同じことが確認できたので、これは「間違いない現象」であると思えるようになりました。

また、日を改めて試してみましたが、やはり同じことが起き、さらに確信を強めることができました。


ーーー どうやら、この睡魔実験の結果は本物であると思われる。それでは、いったい、マイクロバブルの何が、この睡魔現象を支配しているのであろうか?

長年、マイクロバブルの研究を粘り強くおこなっていると、時々、このような「嘘のような本当の話」に出くわすことがあります。

最初は、このような現象に分け入ってしまうと、「これは大変だ、どうしようか」と動揺をしていましたが、そのうち、そのような経験を重ねていると、「これはおもしろい、幸運の女神がやってきた」と思うようになります。

こんな時を、「セレンディピティーの女神が微笑んだ」とでもいうのでしょうね。

この実験から、マイクロバブルは、単に身体の表面を温めるという作用とは別に、直接脳内の睡眠中枢神経に働きかける作用を有していることが明らかになりました。

時々、私のところに、マイクロバブル入浴の愛好家から電話がかかってきます。その時に、必ず尋ねる項目の一つが、この眠気に関することです。

「マイクロバブルのお風呂で眠くなりますか?」

「はい、気がついたらうとうとしていました。よく寝ていました」
という、返事がよくあります。

「それは、マイクロバブルが身体によく効いているという証拠のひとつになりますから、よいことだと思ってください」

こういうと、とても安心され、喜んでいただけます。

マイクロバブル入浴者のみなさん、39℃程度の低温入浴でゆっくりお湯に浸かりながらリラックスし、時々、うとうとして、睡魔と戯れてみるのもよいことではないでしょうか。