Tさんは、今年で83歳、会社の社長を未だに現役で勤めておられます。特殊な食品用のポンプを開発され、主に、その製造と販売を行われています。

また、特殊な金属製のパッキンも開発され、顧客に、たいそう喜ばれています。

なぜなら、パッキンといえばゴム製が常識ですが、これは長い間使用していると朽ちてしまい、それが削れてしまいます。

そして、それを解体掃除する時に、無くしてしまうことが多く、そんなものが食品に混入していたら、それこそ大変な事態になってしまいます。

ところが、これが金属ですと、朽ちることはなく、探してもすぐに見つかります。

こんなわけで、顧客から、この問題解決を要望されて開発したのが、その金属製パッキンだそうで、グッドデザイン賞もいただき、特許も取得されたそうです。

そのTさんとの交流が始まり、そのうち、彼が由緒あるお寺の住職をなされていると聞いて吃驚しました。

そのTさんが、マイクロバブルの勉強を熱心になされるようになり、このところの国東で開催されるマイクロバブル技術セミナーにも毎回参加されるようになりました。

その交流会では、彼が日本酒が好きだと聞いて、今やモンドセレクション最高金賞受賞6連覇を果たしたマイクロバブル酒(村重酒造の『錦』)を出したところ、これがすっかり気に入られたようでした。

しかし、そのTさんが、こちらに来られるようになった当初は、長く足を悪くされていたそうで、なかなかスムースには歩けないようでした。とくに、靴を履くときには大変そうでしたので、その姿が印象に残っていました。

その彼が、マイクロバブルの勉強が進むとともに、マイクロバブル入浴をなさるようになりました。

さて、その効果は、いかがか? と、彼が来るたびに観察をさせていただきました。

まず、最初に、顔の色つやが変わりました。以前は、顔に赤みがなく、艶もありませんでした。

ところが、逆に、顔に赤みがまして、その肌に艶が出て、皮膚が光でよく反射するようになっていました。

これは、マイクロバブル入浴者に共通する特徴です。ただし、最初の入浴直後は、白い顔になります。おそらく、充血箇所が解消して、そうなるのではないかと推測していますが、詳しい原因は不明のままです。

「ずいぶん、顔色がよくなったじゃないですか」

こういうと、にやっと笑われ、こう続けられます。

「ありがとうございます。じつは、女房がマイクロバブルをとても喜んでいます」

マイクロバブル入浴の話をすると、必ず奥様の話が出てきますので、このことからも彼女を大切にする愛妻家であることが解ります。

「足の方は、どうですか?」

「おかげで、随分軽くなりました」

「軽くなる」、これもマイクロバブル入浴者の共通の「言葉」です。同じ83歳のおばあちゃんは、このことを次のようにいわれたこともありました。

「ひざに、風船がついているように、ふわっと軽くなったわぁー」

最後のフレーズの「わぁー」は、大分県の女性の方言訛りです。

さて、Tさんの特徴は、技術的な検討において、すぐに電話をして聞く、それから先方に直接出かけて尋ねる、これを徹底して行うことにあります。

㈱ナノプラネット研究所に何度も足を運ばれるのも、その特徴の現れだと思います。

そして、しばらく話をなされ、それで納得されると帰られます。

その最初において、靴を履くのが大変だっただけに、それ以降は、立ったままで靴がうまく履けるか、足は大丈夫かと、いつも気になっていました。

ところが、マイクロバブル入浴後、それがいたって円滑になり、何の問題もなく履けるようになりました。

「ずいぶん楽に履けるようになりましたね!」

「そうなんです。楽になりました」

しばらくは、帰り際に、この会話が続いていました。

さて、それでは、この「足が軽くなる、ふらつかなくなる」ということは、いったい、どういうことなのでしょうか。

それが、マイクロバブル入浴で、なぜ、改善されるのでしょうか。

これは、じつに、おもしろい問題だと思います。

みなさんも、少し分け入られて、考えていただくと幸いに思います(つづく)。

MB噴射正面

写真は、超高速旋回式マイクロバブル発生装置(光マイクロバブルB2、㈱ナノプラネット製)の出口からマイクロバブルが発生している瞬間を撮影したものです。

細かい煙状の白いものがマイクロバブルです。また、右手のやや薄い点状のものもマイクロバブルです。

これは、光を当てて撮影したことで、このように薄白色に写しだされます。この照明がない場合には、見た目だけでは、このマイクロバブルの存在は確認できません。

逆に、見た目で白く見えるのは、大きめの数十㎛以上の気泡か、マイクロバブルではない気泡のいずれかです。

その意味で、「白く見える泡」にはご注意ください。決して、「見た目」に騙されないようにしてください。