先の拙著ブログ「マイクロバブル博士の『マイクロバブル旅日記』」は、2013年1月7日で終わっていました。

諸事情のために、そのブログを中断し、さらに過去のバックナンバーの記事の公開も取りやめていました。

この間、いくつかの問い合わせや、少なくないブログ記事削除を惜しむ声もありましたが、その中断と非公開を維持してきました。

諸事情のなかで一番大きかった理由は、私自身の大病でした。この中断の時期から病状が悪化し、月末には入院することになりました。

以来、手術とリハビリを含めて68日間の入院生活を余儀なくされました。

入院の日に家族が医者から呼ばれ、「あと二日遅かった、どうなっていたかわからない」といわれたそうで、どうやら生死を彷徨っていたようです。

おかげで大変貴重な経験をすることができ、退院するときには、「これで生まれ変わることができた!」と思いました。

以来、約半年間リハビリで通院し、その後も、健康を気遣う毎日ですが、徐々に普通の生活ができるようになり、短い旅行もできるようになりました。

さて、退院後の1年半は、「どのように生まれ変わったのか、何が実践できるようになったのか、そして、いかなる成果が生まれたのか」、これらが問われるようになりました。

その具体的な課題は、次の5つにありました。

 ➊健康を取り戻し、以前にも増して仕事ができるように体力を回復、増進させる。
 ❷研究開発型を中心とする仕事の転換を図り、それを具体的に商品開発にまで発展させる。
 ❸そのために、研究開発補助金を取得し、研究開発に関する方針の明確化、財政基盤の整備を図る。
 ➍高専時代にはなかなか着手できなかった最重要の4つの技術開発課題に真正面から取り組み、その具体的実践を図る。
 ❺マイクロバブルの科学、技術に関する体系的考察を行い、その理論的構築を行う。

 ➊については毎日の努力が重要であり、よく注意ができるようになりました。

また、前職のような多岐にわたる仕事から解放され、大好きなマイクロバブルの仕事に全面的に取り組めるようになりました。同時に、前職において、いかに手枷足枷があったかがよく解るようになりました。

 ❷重要な技術開発、商品開発ほど、その周到な準備、予備実験、そして本格的な取り組みが必要であることをよく理解できるようになりました。

研究開発型への転換には、それにふさわしい実践と実績が必要であり、❸の方針の明確な立案、実践、成果などを積み重ね、同時にその財政基盤を確立していくことが重要になります。

 ➍については、民話の「藁しべ長者」に似た現象が起こり、私自身も吃驚しています。その4課題のうちの一つが、私の入院していた病院との共同研究でした。

この共同研究は、退院後の2013年4月から始まりましたので、すでに1年半以上を経過し、重要な実験データの蓄積がなされてきています(つづく)。
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