先日、我が家のマイクロバブル風呂を入りに3人の方が来られました。

これは、地元自治体の方の紹介で、地元に温泉の代わりとして何かよい入浴施設はできないかという模索のなかで生まれてきた動きのようでした。

その三人は、旅館の女将さん二人と、どこかの会社の社長さんでした。この社長さんは、女将さんの一人から誘われたそうで、ものは試しと好奇心が旺盛な方のようでした。

私も、別の来客の方との面会を終え、すでに来られていた、この方々との談笑の輪に参加することができました。

この国東地方には温泉がなく、昔は、潮湯というものがあったということで、地元のみなさんが、それを何とか復活できないかということを検討されているようで、その話題で盛り上がりました。

それから、それぞれの健康問題にも話が及び、なかなか夜眠れない、身体が冷えやすい、若い時からたくさんの病気を経験してきた、子どもも皮膚病やぜんそくで大変だなどの話が次々に出てきました。

これに対し、私の方は、マイクロバブル入浴の事例を紹介させていただいたところ、それにとても関心を寄せられていましたので、さらに話が深まっていきました。

そして、この途中で、まずは社長さんが、マイクロバブル入浴をなされました。

いつも入浴は10分と決められているようでしたが、実際は、それよりも長く入られたようでした。

「入浴はいかがでしたか?」

「これは、身体がよく温まりますね。入浴温度は、39℃に設定されていましたので、いつもより1、2℃低いのですが、不思議とよく温まりました。この暖かさが、風呂から出てからも続いています」

このように仰られて、それから、なごやかな風呂談義が続いたのですが、この社長さんは、その話の節々で、「身体が温かい、まだ続いている」と数回も繰り返されていました。

よく見ると、顔が紅潮され、さらに指も赤くなっていました。

そしてマイクロバブルでリラックスされたのでしょうか、とてもさわやかな顔をされていました。

次は、若い女将さんでした。今回の訪問の中心人物であり、旅館の話題づくりをされたいという思いを持たれていました。

その彼女の入浴後の感想は、次のようなものでした。

「これは熱すぎますね!」

汗をびっしょりかかれていました。

「それでも、水温は39℃ですから、熱い湯ではありませんでしたよね」

「それが不思議なんです。温(ぬる)いお湯なのに、汗をしっかりかくほどに熱くなってしまいました。これは、どういうことなのでしょうか?」

こんなやり取りをしているうちに、今度は年配の女将さんが、次のようにいい始めました。

「今日は、ここの風呂に入るつもりはなかったのですが、やっぱり入ることにしました」

「どうぞ、どうぞ、ゆっくりお入りください!」

他の二人に吊られて、入浴心を擽られたのだと思います。

この入浴後の女将さんも、身体が温かくなったという同じ感想を仰られていました。

その女将さんの顔をよく観ると、入浴前までは白い顔でしたが、それがほんのりピンク色になり、とても血色のよい顔になられていました。

それこそ、みごとに顔色が変わられたとはこのことかと思いました。

そして、さらに手の指を観察すると、第二関節よりも先がいずれの指も赤みを帯びてピンク色になっていました。

こうして、今度は、三人の入浴感想で話の花が咲きました。

我が家の風呂は、このように来訪者に気楽に入っていただくために設計したものであり、手足も伸ばせてゆったり設計、マイクロバブルも十分に発生するようにしていますので、一度入ると、その効果を解りやすくしています。

これまでも、地元のかなりの方々に入っていただいておりますし、マイクロバブル技術セミナーに参加されたほとんどの方々も入浴されています。

次の第3回は、11月17日(土)~18日(日)に開催されます(詳しいプログラムは、㈱ナノプラネット研究所のホームページをご覧ください)ので、その参加者の方々も、この重要な入浴経験をなされることでしょう。

さて、この御三方との入浴そしてマイクロバブル談義は、かなり続きました。そして、次に何をするかについても話が弾みました。

「善は急げ」とは、このことをいうのでしょうか。その後日談につきましては、次回に紹介させていただきますが、ひょっとするとこれは新しい国東物語の始まりになるかもしれませんね。

つづく

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野ボタン、筆者撮影、2012年10月26日。